部下育成のコーチングテクニック3選

最終更新日:2022年7月15日

コーチングは、ビジネスの現場でも取り入れられている目標達成の手法の一つです。新人教育に用いられている場合も少なくありません。では部下を育てるコーチングスキルには、どのようなものがあるのでしょうか。

その代表的なものは、「パッシブリスニング」「ラポール形成」「フィードバック」です。これらはコーチングの基本とも呼べる技術ですが、部下を育てるコーチングには積極的に取り入れられている場合が多いのです。今回はこれらのコーチングテクニックについて紹介します。

コーチングの画像

「パッシブリスニング」で部下の意見を受け入れよう

部下を育てるコーチングテクニックとして、最も初歩的なものがあります。それがパッシブリスニングです。パッシブリスニング(受動的傾聴)とは、相手の言葉を受け取る姿勢で聞くというテクニック。傾聴技法の1つで、相手の話を黙って聞く方法です。

「あいづち」や「うなずき」、あるは話し手の「思いを引き出す質問」を投げかけることで、相手を話しやすくします。上司は自分の意見を部下に押しつけがち。ほとんどの場合「お前は何も分かっていない」という態度を、無意識にとってしまっています。その状態では、部下からの熱い信頼を獲得することはできません。

そこで必要になるのが、パッシブリスニング。パッシブリスニングを部下との会話で実践すれば、部下は上司に対して話しやすいという印象を持ちやすくなり、教育がスムーズになる可能性があります。

部下の意見を受け入れる画像

円滑なコミュニケーションのために新人と「ラポール」を形成しよう

部下を育てるコーチングテクニックで、二番目に重要なものがラポール形成。ラポールテクニックは、コーチングだけでなく心理カウンセリングでも使われるテクニックです。一言で言うと、信頼関係をつくる技術を意味しています。信頼関係を早期に作るためには、「相手を認め、同意し、受け入れること」です。

例えば、初対面でいきなり本題の話をすると、相手との信頼関係ができたいないため、お互い緊張感が高い状態で会話を進める必要がありますが、天気の話や、相手の服装を褒めたり、相手と話すテンポを合わしたりすることで、「仲間感」が醸成されやすくなります。

また、信頼関係は一度強固なものができてしまえば、後は簡単に崩れることはありません。新人が部下として入社してきた際に、いち早くラポール形成ができていれば教育が楽になります。なぜなら部下の中に、「この人のことばは信用できる」という感情ができ上がっているからです。

実際に嫌いな上司からのアドバイスは聞きたくないけど、尊敬している上司からのアドバイスならすぐに実行する、という人も多いのではないでしょうか。信頼関係は新人教育には欠かせません。そのため部下を育てるコーチングテクニックとして、ラポールが重要なのです。

ラポールの画像

「フィードバック」はタイミングと言葉を選ぼう

フィードバックとは、コーチングの現場でコーチがクライアントの発言から感じ取ったことをアドバイスとして伝える行為です。その目的は、主に相手の思考の枠を取り外す為に実行されます。この部下を育てるコーチングテクニックとしてのフィードバックは非常に効果的ですが、使い方が難しいというのが実際のところ。

なぜなら使うタイミングを誤ると相手がその言葉を受け取らず、むしろ「自分を否定された」と感じ、反感を持たれる可能性があるからです。ではフィードバックを使う時は、ラポール形成をまず済ませておくことが大切。

ラポールがしっかりとできていれば、フィードバックのタイミングや内容があまり相手の心に届かなかったとしても、素直に聴き入れてもらえる可能性が高まります。(もちろん、相手が理解しやすいことばを選んで伝えることは、前提として重要です。)そのためフィードバックと、ラポールはセットで考えるべきです。

フィードバックの画像

部下育成のコーチングテクニック3選 まとめ

マネジメントは、奥が深く簡単なものではありません。マネジメントのスキルを高めたい場合、部下を育てるコーチングテクニックは、ぜひ取り入れるべきだといえるでしょう。なぜならコーチングは、短い時間の講習で習得することができるだけでなく、即現場で使える技術が多いからです。

コーチングは部下を育てるだけでなく、セルフマネジメントにも効果的なテクニックです。実はコーチング技術の習得は、自分自身のビジネスマンとしての価値を高めることにもつながります。管理職として教育の機会があれば、部下を育てるコーチングテクニックを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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