目標達成する部下の行動科学マネージメントとは?

最終更新日:2022年7月15日

みなさんは、行動心理学というものをご存知でしょうか?行動心理学とは、人間の行動からその心理を読み解く学問です。この行動心理学をもとに、教育や心理臨床の分野などでさまざまなアプローチが試みられ成果を上げています。

部下の指導においてもこの行動心理学を利用したアプローチは有効です。それが「行動科学マネージメント」というものです。正しく活用することで、部下の「目標達成」を促すことができ、ひいては会社全体の業績アップにもつながります。具体的にどのように取り入れればよいのか、その方法を紹介します。

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目標達成する部下の育成方法① 小さな目標から始める

行動科学マネジメントにおいて大切なポイントの一つに、「行動を分解する」ということがあります。私は以前、子ども達に体操の指導を行ったことがあります。例えば子ども達が習得までに時間がかかる技に鉄棒の「逆上がり」があります。逆上がりが完成するまでには「勢いをつけて足を蹴り上げる→鉄棒を引き付ける→くるりと回る」という動作が必要です。

いきなり「さあ頑張って」と逆上がりの練習をさせてもなかなかできるようにはなりません。しかし必要な一つ一つの動作を順番にクリアさせることで、「難しい」と感じることが少なくなり、着実に完成に近づけることができます。

これは部下の指導においても同じことがいえます。いきなり高い目標を掲げて、「さあ目標に向って頑張ろう」といわれても、何から始めればよいのかわからず、結果達成までに時間がかかってしまいます。

目標を達成するまでの道のりを細分化し、一つ一つクリアさせることで部下はやらなければならないことが明確になり、取り組みやすくなります。クリアしやすい小さな目標を与えることで達成感も味わいやすくなり、モチベーションも高まります。

小さな目標から始める画像

目標達成する部下の育成方法② 相手の「行動」に着目してアドバイス

良い結果を出すためには、どう行動するかが一番重要です。頑張ってもなかなか結果が出ない部下に対し、「もっと頑張れ」というだけではなんの解決にもなりません。頑張っても結果が出ない場合、そもそも行動の仕方が間違っているからです。

いくら練習しても逆上がりができるようにならない子供に、何度「頑張って」と励ましたところでできるようにはなりません。どこでつまづいているのかを分析し、出来ていないポイントと練習方法を具体的にアドバイスすることで、完成に近づけることができます。部下を指導する際も、部下の行動に着目し、その行動の仕方が間違っている場合は具体的にアドバイスし、目標達成に導くことが大切なのです。

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目標達成する部下の育成方法③ プチ「ご褒美」

行動心理学の中で、「強化」と呼ばれる方法があります。これは、その行動が継続されるように導く方法のことをいいます。やらなければならないのに続けられないという経験は、誰もがお持ちだと思います。ダイエットや禁煙などもその一つ。

やり方もわかっているし、やらなければいけないこともわかっているのになかなか続かない。こういった行動を継続できるよう強化するためには、ご褒美を与えることが有効です。行動の結果、よいことが起こったという経験が、「またやろう」という動機づけになるのです。

言葉で「頑張ったね」「助かったよ。ありがとう」などと褒めることも、十分な行動の強化につながります。強化になるものは、部下の好みや性格によっても違いますので、より効果的に行うためには部下のことをしっかりと把握することが大切。

ご褒美は、何も大げさなものである必要はありません。ちょっとしたおやつや、付箋などに「おつかれさま」などとメッセージを残すなど小さなものでも十分効果があります。この小さなご褒美の積み重ねで、部下は正しい仕事のやり方を継続することができ、目標達成につなげることができます。

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行動科学で部下を目標達成に導く

上司がただやみくもに根性論を振りかざしたり、なんとなく励ましたりするだけではなかなか部下の目標達成にはつながりません。しかし、行動科学マネジメントの考え方に基づき上司が部下に対する接し方を変えるだけで、部下の行動を変えることができ、目標達成につながるのです。

部下の信頼を得続け、リーダーシップを発揮し続けるためには、部下の日報を日々よく読み、業務の中でPDCAサイクルを支援し続けることが大切です。日報共有アプリ「gamba!(ガンバ)」には、PDCAが回しやすいテンプレートが標準で設定されているだけではなく、部門や、役職に応じた複数のテンプレート設定がカンタンにできるなど、日報でPDCAを習慣化させるための機能や上司のための支援機能が満載です。

目標達成に導く画像

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