社内SNSはうざい!なぜ多くの企業は社内SNSに失敗するのか?

最終更新日:2023年4月26日

 

社内SNSと検索すると、上位に出てくるのは「社内SNS うざい」「社内SNS 失敗」「社内SNS ストレス」という言葉。

いったい何がネックとなって失敗しているのでしょうか。社内SNSの実態と実例を併せてルール作りについて解説します。

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そもそも、なぜ社内SNSが注目されるようになったのか

社内コミュニケーションの不足は、業務効率の低下やコンプライアンス意識の低下、そして若手社員の離職につながるなど企業にとっては深刻です。HR総研の社内コミュニケーションに関するアンケートによると、企業規模を問わず8割近い企業が「社内コミュニケーションに課題を感じている」と答えています。

そんな中、TwitterやFacebookといったコミュニティーサービスを社内向けに応用したのが社内SNSです。プライベートで使われてたものが、なぜ企業でも採用されるようになったのでしょうか。そこには主に3つの時代背景があります。

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情報スピードが企業の生命線になった

買い物からニュースまであらゆるものをネットで行うこの時代。顧客の声に耳を傾け、いかに早く情報をキャッチするかが企業生命を分けます。そのため、企業は従業員から「現場の声」をいち早く聞きたいと考えるようになりました。提案が活発化していくことでイノベーションの創出に繋げたいと願っているのです。

モバイルワークの普及

タブレットやスマートフォンの普及により、働く場所がオフィスだけではなくなりました。代表的なのが在宅勤務やモバイルワークです。

特にモバイルワークの進化は目覚ましいものがあります。具体的には、移動中にスマホを使って商談を進めたり、モバイル端末で社内データにアクセスしたり、テレビ電話で会議に参加することが可能となったのです。

このような特定の場所に依存しないワークスタイルの増加により、Face-to-Faceのコミュニケーションからモバイルコミュニケーションへと変化しました。

コミュニケーション方法の変化

かつて多くのサラリーマンが喫煙をしていた時代には、喫煙室が情報共有の場になっていました。「A社って○○らしいよ」といった競合情報を得たり、「うちのチームはこうやってるよ。」といった他愛のない会話から仕事のヒントになったのです。

しかし喫煙人口は減り、コロナや若者の飲み会離れも進み、「飲みニケーション」は死語になりかけています。じゃあどうやって社内コミュニケーションを改善したらいいの?とたどり着いたのが社内SNSです。

 

こんな社内SNSはうざい!失敗する理由

9割の企業が社内SNS導入に失敗するという現実をご存知でしょうか。米ガートナー社の調査によると、社内SNSを導入した90%以上の企業が活用しきれず失敗に終わっているという衝撃の結果が出ています。

出典:米ガートナー社「9割の企業が社内SNS導入に失敗する」

失敗事例①強制力がないので投稿しない

社内SNSに書くことといえば、改善提案、ノウハウ、成功事例といったものが主となります。したがって全員が毎日投稿するわけではなく、自主的に投稿するのが一般的。しかし人材不足の昨今、上司はプレイングマネージャーとして部下のマネジメントをしながら、自分のノルマをこなすようになりました。

一方で、部下も「やれ生産性の向上だ、やれ残業を減らせ」と言われながら、一生懸命働いています。そんななか、わざわざ社内SNSへ投稿する余裕があるのでしょうか。目の前のやるべきタスクをこなすのに精一杯のはずです。

そもそも、社内SNSへの投稿は毎日のやるべき業務の位置付けではありません。つまり書いても書かなくてもいい社内SNSは、日常業務の後回しになるのです。

失敗事例②常連メンバーしか使わなくなる

「数年前はFacebookを使っていたけど、今は投稿するどころか見てもいない。」という人は多いのではないでしょうか。私の周りでも、日常的に利用するのは一部のヘビーユーザーのみ。多くはビジネス絡みの宣伝記事です。

日常的に利用する従業員だけの偏ったコミュニティーが形成されると、他の社員は疎外感を抱きます。ますます社内SNS離れが加速し、見たい人だけが見るものになります。結果、SNS好きな従業員のための趣味の延長になってしまうのです。

失敗事例③上司の叱責で社内SNSが凍る

部下の発言を上司が社内SNS上で叱責した事により、叱られた部下だけではなく、社員全体の利用頻度が下がってしまった事例があります。

社内SNS上で叱責すると、それはもはや公開処刑と同じです。

失敗事例④コミュニケーションツールありすぎ問題

既にコミュニケーションツールを複数使用されている状態での社内SNS導入は、社員もどのツールにどんな情報を流してよいかわからず、生産性が低下する可能性があります。情報が集積されずに分散してしまっては、参照の手間が増えるだけ。

あらかじめ、ツールの棲み分けを明文化しルールを設ける必要があります。

失敗事例⑤プライベートネタによるSNS離れ

社内SNSが盛り上がるポイントは、できるだけ多くの従業員が投稿すること。そのため会社は自由な書き込みを推奨し、まずは投稿するように働きかけます。

では何が投稿しやすいか?コロナ前だったら、部署の打ち上げや旅行ネタが多かったですが、いまは趣味やゲームの話題が増えています。しかし、興味のない趣味の話で盛り上がっていたとしたら、あなたはどう感じるでしょうか?

一部の従業員による社内イベントの告知や、興味のない部活動に関する報告など、業務に関係のない情報が増えすぎると社内SNSを面倒に感じて、次第に見なくなります。いわゆるSNS疲れを引き起こすのです。

だったら、プライベートネタを完全になくせばよいのか?そうではないのが次の失敗事例です。

失敗事例⑥プライベートネタ禁止

プライベートや雑談の書き込みを控えると、単なる「日報」の場となってしまい、まったく盛り上がらなくなってしまった事例もあります。

参考:“エモい”日報と雑談の活性化

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成功する社内SNSとは?

社内SNSを導入しても、現場の情報が上がってこないのでは意味がありません。「場を作れば盛り上がる」というのは幻想です。

社内SNSを定着させ、うまく活用するためには、どの部署が、どんな目的で、どんな情報を共有したいのか明確にさせておきましょう。目的がわかれば、社員も積極的に利用する気になり、自然に情報共有がされます。

ここからは、社内SNSを提供しているgamba!の事例も踏まえて成功する社内SNS特徴を紹介します。

社内SNSのルールを作成する

弊社が提供している日報アプリgamba!では、社内SNSの運用ルール(就業規則など)を作成している方ほど上手くいってます。

例としては

  • 投稿を毎日18:00までに投稿をする
  • 全員の投稿を見る
  • 見た投稿に関しては、「いいね」「コメント」をする

ただし、ここで注意していただきたいのが導入最初からキツくルールで縛らないことです。
gamba!のお客様でも導入当初は、とにかく書いてもらいたいと最低限のルールのみにしている方が多いです。

東京、群馬を中心に防火設備の点検、工事を手掛けている一電機株式会社様の事例では導入当初は「まずは書いて欲しいため、特にルールは設けていない」と仰ってました。

参考記事
【gamba!導入事例】日報を全員で取り組めば個人も会社も大きく成長する

社内SNSを強制しない

社内SNSは、失敗例でも書きましたが一般的に「いつでも・どこでも」利用することができるため仕事とプライベートの境界線がなくなることがあります。

プライベートの境界線を越えることで、ストレスを抱える社員も多いことでしょう。

そのため、強制はせずに自主的に操作していただくことを管理者は念頭に置いていくことが大事です。

社内SNS専用のツールを利用する

せっかく、ITツールを導入しても社内SNSに適したものでないと運用が難しいでしょう。

一般的に、社内SNSに必須の機能としては以下の通りです。

  • アプリ化をされていること
  • 簡単に投稿することができる
  • 簡単に読むこと(フィードバック)をすることができる
  • チャット機能がある

上記を満たした上で、自社にとって必要な機能が何かというのを考えていきましょう。

おすすめの社内SNSツールに関して

コロナ禍をきっかけに、社内SNSツールは爆発的に広がっていきツールの数も比較するのが難しいほどになってきました。

そこで弊社では、社内SNSアプリのおすすめを紹介している記事があります。
ぜひ、検討のご参考にしていただければと思います。

参考記事→社内SNSツール タイプ別おすすめ17選(無料/有料) 【特徴とメリット】

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【活用事例】社内SNSでコミュニケーションを活性化した成功事例

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