PDCAサイクルのカギが客観的な「CHECK(検証)」にある理由

最終更新日:2022年7月15日

 

PDCAとは、Plan・ Do・ Check ・Actionの頭文字を並べたものです。繰り返しこのサイクルを回していくことで、個人やチームの成長を促します。このサイクルがうまく回ることで、問題点を迅速に解決することができ、大きな効果につなげることができるのです。

PDCAサイクルを効果的に回すためには、客観的な検証がポイントの一つに上げられます。では、検証を客観的におこない、PDCAサイクルを効果的に回すためには、どのようなことに気を付けると良いのでしょうか。

 

PDCAサイクルの客観的な検証方法

①計画を100%やり切ってからチェックする

計画が長期にわたる際、つい計画途中で検証をしたくなります。しかし、計画の途中で頻繁に検証をすると、安易な計画変更を招きます

例えば、勉強の計画を立てたとき、なかなか効果が出ないとすぐに計画を変更したくなります。しかし勉強の結果というものは、そうすぐに表れるものではありません。ある程度続けることで初めて効果を発揮します。それなのに頻繁に計画を変更していては、一向に成績アップにはつながりません。これは仕事でも同じことがいえます。

そのため、検証は計画をすべてやりきってから行うようにしましょう。ある程度の期間継続してから検証することで、正しい検証結果が得られます。

②評価基準を明確にする

客観的に検証をするためには、評価基準を明確にすることが大切です。評価基準が曖昧だと、正確な検証を行うことはできません。先ほどの勉強の例で考えてみましょう。勉強の計画を立てる際、目標を達成できるような計画を立てます。

例えば、「苦手な教科をなくす」という目標を立てたとするならば、自分の苦手なポイントを克服するための勉強方法を計画に盛り込みます。そして計画終了後、計画が適切であったかの検証をします。この際評価基準があいまいなまま検証すると、計画の良し悪しがわかりにくくなります。

しかし評価基準を「テストの点数」と決めておいたとします。すると、テストの点数が上がったのか下がったのかで評価をすればよいので、検証がスムーズになります。このように、あらかじめ評価基準が設定されていなければ、客観的な検証をおこなうことはできません。検証を行う際はあらかじめ評価基準を決めておくことが大切です。

 

 

③振り返りを通して次に活かせる学びを得る

PDCAサイクルの提唱者であるデミング博士は後年PDCAのCをStudy(学習)と置き換えて、PDSAサイクルを提唱しました。Check(検証)だと、結果の善し悪しのみを確認すれば良いと解釈しがちですが、振り返りを通して次につながる学びを得ることが大事です。

計画の目標値通りに実行できていたのか?できていない場合は何がいけなかったのか?次回はどうすればよいのか?といったように、行動レベルまで振り返りましょう。

振り返りの際に有用な手法の一つとして、KPT(ケプト)が有効でしょう。
KPTとは、結果に対して、

 ・Keep :良かったことは?
 ・Problem :悪かったことは?(改善すべきポイント)
 ・Try :次にやってみることは?(次回行うべき行動)

と、3つに分けて振り返ることです。
KPTを使うことで、改善につながる行動に着目して振り返りがしやすくなります。

【具体的事例】ソフトバンク

参考:ソフトバンクグループHP

優位性を獲得できそうな市場を探す

6万人もの大所帯で着実に成果を上げているのがソフトバンクです。

ソフトバンクの孫社長の戦略は、優位性を獲得できる可能性のある新しい市場を探すこと。
その優位性を確立するためのヒト・モノ・カネ・情報の経営資源を交渉によって短期間に調達し、一気にナンバーワンを目指します。

新規事業をどんどん作っていき、その事業を成長させることで30数年で8兆円企業に拡大しました。その成長の秘訣は、「高速PDCA」の考え方にあります。一体どんな方法なのでしょうか?

成長の秘訣は「日・週・月単位での高速PDCA」

将来、どの事業が成長しているのかということは誰にもわかりません。
そのため、できるだけ多くの手段を考えて実行することで目標の実現可能性を最大化していったのです。これこそ、まさに高速PDCAです。

事実、ソフトバンクのグループ企業は通信事業から携帯電話の流通事業、金融業、球団の経営、情報発信サイト、出版、発電事業、ゲーム事業、ロボット事業など多くの分野に渡っています。

分野を問わず「今後伸びそうな事業はなにか」を探し、可能性があると思えば次々に投資していく。
その中から伸びそうな事業に資源を集中し、急拡大させていきました。本命の事業を決めて動いたのではなく、成長したものが本業のひとつになったというわけです。

このように、ソフトバンクは日・週・月単位でPDCAを回すことに重点を置くことで、スピード感を持って企業を大きく成長させていきました。

ソフトバンクを成長させた「高速PDcA」

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PDCAは実践を通して習慣化することが大事です。ぜひあなた自身、もしくはあなたの組織で実践してみてください。
業務の振り返りから改善策の策定まで活用できるPDCAチェックシートを用意しました。ぜひご活用ください。

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まとめ

PDCAサイクルの有効活用でワンランク上を目指す

PDCAサイクルを正しく回すことで、自然とチームは正しい方向に向かって前進するようになります。有効活用するには、検証をベストなタイミングで客観的に行うことが大切です。PDCAが効果的におこなわれることで、チームの成長はもちろん、個人のスキルも向上していきます。

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