自ら動ける部下を育成する3つの方法
ことあるごとに確認を求めてくる部下は困りもの。かといって、「自分で考えろ」と突き放すだけでは、自走できる部下の育成はできません。やることをすべて指示してしまっては、いつまでたっても動けないまま。自ら考え、動ける部下を育成するには、どのようにすればよいのでしょうか。子育ての具体例を上げながら紹介します。
目次
自ら動ける部下を育成する方法① 仕事のやり方には選択肢があることを理解させる
部下が独り立ちできない理由の一つは、「仕事のやり方がまだつかめていない」こと。経験が浅いがゆえ、どのような選択肢があるのかわからず、いちいち上司におうかがいを立てることになってしまうのです。カギは上司の受け答え方にあります。聞きに来た部下に、選択肢を伝えることが大切です。
例えば子どもが、「この言葉の意味がわからない」と言ったとします。正解を伝えるのは簡単ですが、ここは正解は伝えません。調べ方をいくつか提示し、自分で調べさせることで、言葉の意味だけではなく、調べ方も知ることができるのです。
ビジネスでも同じことがいえます。いくつかの選択肢を与えることで、部下はさまざまな選択肢を知ることができます。自分で選択し、やり遂げることで、仕事に対する自信ややりがいも生まれます。
自ら動ける部下を育成する方法② 最適な行動を選択する能力を育てる
やり方の選択をする中で、時には選択ミスもあるでしょう。しかし、最適な行動を選択する能力を育てるには、必要なプロセスです。例えば子どもの忘れ物を学校に届けてしまう母親がいますが、これでは子どもの最適な選択をする能力は育ちません。
子どもは忘れ物をして「困った」という経験をすることで、「次は忘れないようにしよう」と心に刻むことができ、「忘れ物はしない」という正しい 選択ができるようになります。母親が届けに来てしまっては、「忘れても困らないし、別にいいや」となってしまいます。
ビジネスでも同じことがいえます。失敗するかもしれませんが、「次は同じ失敗はしないようにしよう」と気を付けて行動するようになります。この経験を積み重ねることで、徐々に最適な行動を選択できるようになります。
つい失敗をしないようにと「こっちのほうがいいんじゃない?」と口を出したくなることもあるでしょう。しかし、部下が自分で最適な行動を選択できるようになるためには、よほどのことがない限り、上司は見守ることが大切です。
自ら動ける部下を育成する方法③ 部下の選択を振り返り、次の行動につなげる
最適な選択ができるようになるためには、都度選振り返り、その反省を次の行動に生かすことが重要。例えば子どものテストの点数を上げたいとき、まずはテスト前に目標を立てさせ、その目標をクリアするための勉強方法を記載させます。
そしてテストの結果を受け、勉強方法が適切であったかの振り返りをさせます。次にやらなければならないことを明確にできるためです。ビジネスでも同じことがいえます。選択を振り返り反省することで、次の行動につなげることができるのです。
たとえ結果が出なくても、上司が一方的に、「ダメじゃないか」などと?責してはなりません。失敗を責めてしまっては、自分の選択に自信が持てなくなってしまい、ますます自立からは遠ざかってしまいます。失敗を次に生かすことができるよう上手くうながすことが、上司の大切な役割です。
脱マニュアル人間!自ら動ける部下に育成する方法 まとめ
「自立させること」は重要なこと。そのためには、放任しすぎても干渉しすぎてもよくありません。適度にヒントを与え、自分で考えさせましょう。たとえうまくいかなかったとしても、叱責するのではなく失敗を次への糧にできるようにうながしていくことが、自ら動ける部下の育成につながります。
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