株式会社キーワードマーケティング
目的・効果

PDCAの定着(人材育成)

主な活用機能

日報

社員とのコミュニケーション

日報テンプレート

KPI機能(目標管理)

お話を伺った方

代表取締役
滝井秀典 さま

ホームページ

日報で”目標と結果のギャップ”を把握。 取扱高が前年比30%増に

1,000社を越えるWebサイトの診断、およびコンサルティングを実施する株式会社キーワードマーケティング。現在は上場会社や成長率の高いベンチャー企業に対する広告運用代理事業を拡大しています。
自律的に成長する社員を育成する方法を模索していたところ、弊社主催のセミナーをきっかけに導入をいただきました。PDCAサイクルを踏まえた日報を運営することで、社員が自分で課題を見つけて、成長するように。現場の情報も把握しやすくなり、経営判断にも役立てていただいています。

本事例のポイント
-PDCAを踏まえた日報で、社員の自立意識が向上。
-社員の考えていることや状況がわかるようになり、的確なコミュニケーションができるように。
-現場の状況を踏まえた経営判断が下せるように。

gamba!を導入いただいた経緯を教えてください。

滝井様: 
導入当時は「昨日注意したのに、改善しないまま昨日と同じ業務に取り組む社員をどうしたらいいか?」という危機感を抱いていました。社員が持続的に成長できる体制を構築したかったんです。そこで、まずは日報の運用を見直そうと思って、検索で見つけたgamba!の無料トライアルに申し込みみました。そしてgamba!さんが開催している「売上前年比250%を実現する日報管理手法」というセミナーに参加してみました。(広報記事
そのセミナーでは他社の日報の事例が紹介されており、「月単位で仕事を振り返ると改善の機会は月に1回だが、毎日ならば月に20回になる。このPDCAサイクルの回転数が業務改善の速さとなり、業績を押し上げる」という話に感銘を受けたのがきっかけで、導入を決めました。

gamba!はどのように活用されていますか。

滝井様:
自分で成長できる社員になってもらうための練習台として使っています。セミナーでの内容を受けて、PDCAを自分で回せるようなテンプレートを作成して、必要だと思ったタイミングで私からもアクションを後押しするようなコメントを投稿してもらっています。あとは若手社員には、数字への意識を持って欲しいので、KPI(目標管理)機能を使って、日々の活動を数字に紐づけて報告してもらっています。

gamba!を導入して実感した効果を教えてください。

滝井様:
まず何よりも感じているのは、社員のマインドの変化です。先ほどのような感じで”PDCA日報”を続けてもらうと、社員の中にも「日報に結果を書くために、毎日何かしら結果を出す!」というマインドの変化が出てきました。マネージャーからこうした変化の報告をもらうのですが、これがgamba!を導入して一番嬉しかったことです。

あとは社長として、現場の情報の把握がしやすくなりました。ネット広告の世界は日々状況が変わります。トップである自分も現場に関わっていないと突っ込んでいないと方向性を間違ってしまいます。だからと言って、いちいちミーティングしていたら時間が追いつかないですし、必ずしも欲しい情報が出るとも限りません。自分が知りたいことと、現場が伝えたいことに差があったりもします。その点、日報だと何気ない情報が出てきます。「この案件でこんな動きがありました」という情報が経営判断の足がかりになるんです。あまり考えていない情報の方がむしろ貴重だったりします。管理者が触れない、生の情報を得ることができるので。上に立つと、現場の情報が入ってこなくなりますし。現場の情報がないと経営はできません。マネジメントを効率化してくれるgamba!は、経営者である私の情報収集としても欠かせないものになっています。

さらにgamba!で日報を運用するようになってから、広告取扱高は前年比20~30%増を毎年更新しています。日報でPDCAサイクルを回すことが社員の成長に繋がったからだと思います。人は達成してしまったら、それ以上そこから学ばなくなってしまいます。あえてハードルの高い目標を自ら課して学ぶチャンスを増やし、どんどん成長していって欲しいと思います。

日報のテンプレートはどのようなものを設定されていますか。どのように投稿してもらっていますか?

滝井様:
セミナーでの内容を受けて、基本的にはPDCAサイクルの項目に則った以下の項目を日報のテンプレートとして設定しています。

・今日の目標
・結果
・未達
・行動変化(明日から何をやるか)
・相談したいこと

日報テンプレート

朝出社したら、まずgamba!に「今日の目標」の項目を書いてもらっています。PDCAサイクルのP(Plan = 計画)に当たる部分ですね。1日ごとに目標やタスクを宣言して、1日の仕事をどう回すか社員に考えさせることが目的です。何にフォーカスして仕事をするのか、意識して働いてもらうことが大切だと思っています。そして、帰る前に今日の結果や、未達の項目、次回以降行うことを書いてもらいます。
目標が達成したかどうかは重視していません。未達だった場合はその未達の状態を認識してもらって、そのギャップに気付いてほしい。目標と結果のギャップを把握し、改善するにはどうしたら良いか考えてもらうことが大切だと思っています。

若手社員の日報に関して心掛けていることがあれば教えてください。

滝井様:
特にKPI機能(目標管理)は新入社員に向いた機能だな、と感じています。例えば「月に20件の電話を取る」といった目標を設定すれば、1日1、2件とればいいんだなというのがわかるし、数字にすることで目標と結果の差を認識しやすい。こういった基本作業を目標に設定するのは、新人教育において非常に重要だと思っています。上司が基本作業まで管理するのは効率が悪いと思っていますが、KPI機能を使えば自動で集計してくれるので、非常に助かっています。

日報の管理で心掛けていることがあれば教えてください。

滝井様:
日報の「行動変化」の項目にうまくいってないようなことが書かれていたら、方向性を出してあげます。「これは難しいから長い目で考えればいいよ」とコメントするだけで、本人はすごく楽になるんですよね。だから、「相談したいこと」の項目は、注意深く見るようにしています。
うまくいったものは褒めて、悩みは共有して一緒に解決する、という姿勢を大事にしています。

新しい人材をすぐに戦力化するには、心理的不安を取り除くことが重要です。だから、日報を通じて先輩の仕事が見えるということは、新人にとってすごくありがたいと思うんです。「できる人間は何を考えながら仕事をしているのか」というのがわかりますから。日報を単に上司が見るだけでなく、他のメンバーがみるということは、オンボーディングにも寄与していると言えます。

最近、入社して間もない中途採用で入った営業メンバーの日報に「今何をすべきか、わからないことが多すぎて目標設定に手こずっています・・・」と書いてありました。こうした素直な悩みは、上司とのミーティングでもすんなり出てこないことが多いんですよね。日報だと整理した上で書こうとするためか、悩みが出てきやすいんだと思っています。こうした悩みには、相手がマネージャーであれば直接話すし、若手なら「ちゃんと拾ってあげてね」と直属のマネージャーに指示するようにしています。
若手には僕が直接何かコメントするということはしません。圧が強くて驚かせてしまうので(笑)、必ず直属のマネージャーを通して伝えるようにしています。

私が直接関わっている10名のマネージャーとは、日報を見ながら毎朝ミーティングを行っています。当社は若いマネージャーが多く、20歳ほど歳が離れていることもあります。正直コミュニケーションがとりづらいと感じます(笑)。ミーティングだけでは、本人がどう感じているかまでわからないことも多くて。だから、マネージャーの日報には「日々何を考えて仕事をしているか」をなるべく書いてもらっています。そうすると、「彼は今何に忙しいのか」「ちょっと調子悪そうだな」「やる気を出してくれているな」というのがある程度わかる。 

中には「今日はSwitchでこんなゲームが新しく出たから買いに行きます。」とかプライベートなことを書く者もいます(笑)。仕事には関係がないことけど、「彼はSwitchに興味があるんだな」というのがわかって、それがコミュニケーションに繋がるからそれはそれでいいと思っています。日報は人柄が出ます。色んな意味で、内面を引き出すものだと感じていますね。