OODAループ 日報の活用ガイド

【いまOODAループが注目されている理由】 PDCAサイクルとの違いとは?

2020年8月7日

いま注目されているOODA(ウーダ)ループをご存知でしょうか。市場の変化を見ながら柔軟に戦略を変えていく手法として、変化に弱いPDCAサイクルに代わる、もしくは補強する手法として取り入れられています。

そこで今回は、そんなOODAループの概要や効果、実践方法、PDCAサイクルとの違いをご紹介します。

OODAとは

もともとアメリカ空軍の軍事戦略から生まれた、「いちいち命令を出さなくても、現場の兵士が自ら迅速に判断し対応するための思考法」です。

これが環境変化の早い今のビジネスシーンやマネジメントにも適用できることから、汎用されるようになりました。

OODAループとは

Observe (情報収集)、Orient (方向性の判断)、 Decide(施策を決定)、Act (行動)の頭文字をとったものです。

状況を見ながら未来を予測し、それに基いて今後の行動を決定して実行するという一連の行動を「OODAループ」といいます。

・Observe⇨情報収集

固定概念に捉われず、観点を変えながらできるだけ多くの情報を収集します。

・Orient⇨方向性の判断

得た情報から状況を判断し、方向付けを行います。

・Decide⇨具体的な施策の決定

具体的な方針や行動プランを策定します。経験や知識のインプットを継続することで直観力が養われます。

・Act⇨行動する

行動しながら状況の変化を観察し、一度決めた行動に縛られないようにします。状況次第で柔軟に行動を変えることも必要です。目的が達成されるまでOODAのプロセスを高速で回転させることにより、プロジェクトはより最適に近い行動を取り続けることができます。

OODAループとPDCAサイクルの違い

計画ありきのPDCAサイクル

PDCAは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)の頭文字をとったもので、もともとは工場の生産性を高めるために作られたフレームワークです。
 
工場での生産効率といった「決められた工程を、いかに低いコストで進め、高い生産性を発揮するか」という改善に最適だとされ、それが目標達成のためのメソッドして、様々なビジネス現場で使われきました。
 
まず絶対的な計画を立ててから実行に移すので、早くても四半期や月単位の改善行動となります。したがって、今日のようにマーケットや顧客ニーズの変化が激しい時代では、臨機応変に対応できないというデメリットがあります。
 

環境変化に強いOODAループ

OODAループは現場が起点となっているので、柔軟に対応できます。状況に合わせて現場リーダーがチームの動きを素早く決めて動く、というイメージです。

現場リーダーが状況に応じて臨機応変にすることで、目的を重視し、本質を捉えて行動する力が身につきます。また、これまでの”上長”に判断を委ねるマネジメントよりも、行動へのスピードが格段にあがります。

課題に直面した際の実行までを最速にすることを目的としているため、改善は第一目的ではありません。実行までの効率化と回転数を上げることが強みです。

OODAループを高速で繰り返しながら都度調整できるようになれば、素早く適切な決断を下す能力が高まり、臨機応変な対応ができます。結果、現場の問題解決能力が向上する、という仕組みです。

また、常にObserve(情報収集)を行い、分析するので、マーケットや顧客ニーズの変化が激しい時代にマッチします。OODAは、環境変化に柔軟に対応する新たなマネジメントと言われています。

マネジメント体制の違い

トップダウン型のPDCAサイクル

PDCAは、経営陣が会議室で計画をたて、それに従って現場が動きます。いわゆるトップダウンの動きです。

ルーティン作業といった既にやり方が決まっている作業の業務効率の改善や生産性向上に向いています。

計画自体を立てるのに時間がかかって現場の状況と乖離してしまったり、環境の変化にすぐ対応できないといったデメリットがあります。

 

現場自立型のOODAループ

OODAループは現場が起点です。必要であれば事前の計画を破棄して新たな計画を立案するなど、現場主導で動きます。

長いスパンで計画を立てて実行に移すPDCAとは異なり、細かくトライアンドエラーを繰り返しながら最適解を見つける、この早いスパンがOODAループです。

元々、航空戦というスピーディな状況においてパイロットが迅速かつ的確な意思決定を行うためのノウハウとして形成されたものであるため、先の見えない新規プロジェクトの立ち上げなどに向いています。

OODAループをうまく機能させる2つのポイント

会社と個人のビジョンを統一させる

具体的なビジョンを共有することが大切です。上司と部下の認識が同じであれば、ただ指示通りに動くのではなく、先を見据えた提案ができるようになります。

重要なことは計画に従うことではありません。観察、状況判断、意思決定、行動といったそれぞれのプロセスがビジョンの達成に結びついているかどうかです。

 

結果に一喜一憂しない

たとえうまくいかなかったとしても、それは次のOODAループを回すための情報と捉えて2回転目を回しましょう。「考えなしに動くことにならないか?」という心配があるかもしれません。

でも、向かう方向が明確で、行動の結果をふまえて見直すことができれば大丈夫です。経験や情報が蓄積されて、自然と精度が高くなっていきます仮説をもとにやってみて確信がもてるようになると、状況をみてすぐに何をしたらいいか決められるようになるでしょう。

 

情報共有の徹底

OODAで一番重要な工程は、最初のOである情報収集(Observe)です。

市場や業界、顧客、競合他社、取引先企業の動向といった、できるだけ多くの生情報に触れるには、個々が収集した情報をリアルタイムに共有できる”場所”が必要です。

 

情報収集や経験の蓄積には「日報」が効果的

「日報✖️シェア」で確実に情報取集ができる

OODAループは、メンバー間で情報や知識、判断基準を共有し、コミュニケーションを円滑に行うことが求められます。オススメの共有方法は日報です。

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