リーダーシップ 日報の活用ガイド

アイデアを引き出すためにリーダーがすべきこと③アイデアをビジネスに応用する4つのステップ

2021年1月23日

「アイデアを引き出すためにリーダーがすべきこと」をテーマに全4回でお届けしているgamba!の週報。

第1回:デキるリーダーはなぜビジョンを発信し続けるのか?
第2回:部下からアイデアを引き出す3つのルール

第3回は、アイデアをビジネスに応用するための4つのステップをご紹介します。

メンバーから実現する可能性のありそうなアイデアが上がってきた際、
どのように自社のビジネスに落とし込むのかはリーダーの手腕が大きく試されます。

実際にビジネスに落とし込むことができたら、
会社にとってもメンバーにとっても絶好の成長機会となるでしょう。

step1:そのアイデアは自社の経営資源を活用できるか?

メンバーから上がってきたアイデアは、「自社の経営資源(ヒト、モノ、情報)」をどのくらい活用できるか?を考えましょう。

自社の資源が多く使えるほど新たに投資をする必要がないため、スピード感ある実行ができます。現在のコロナ禍において、自社の資源活用とスピードは重要なポイント。

ちなみに、経営資源の一つであるカネは、市場規模に対してどの位投資をするかの判断が必要になるため、上記とは切り離して考えましょう。

step2:誰にどのような価値を提供できるか?

次のステップは、どのような顧客にどのような価値となるサービスや商品を提供できるかを考えます。
ここでのポイントは、複数の視点の意見をできる限り多く集めること。

なぜなら、この後に「提供できてもビジネスになる可能性が低い」、
「自社の理念・ビジョンに合わない」ということがあります。

自社がどのような資源を持っているか、それを誰に提供することが価値になるのか。
その答えは多様な視点から出たメンバーのアイデアの中にしかないのです。

step3:競合が解決できていない顧客の不満足を解消できるか?

他社が顧客のニーズを満たすサービスや商品、顧客の課題を解決する術を持っておらず、
自社が解決することができるのであれば、それはビジネスになるチャンスがあります。

ここでのポイントは、現状競合している会社を”競合”と捉えるのではなく、
あくまでも顧客のニーズや課題に対して、競合する提供価値が何か?を考えること。


顧客に最終的に提供するものは、サービスや商品を利用したことによる
ベネフィットであり、それこそが顧客に提供した価値なのです。

step4:どのくらいの市場規模が見込まれるか?

この先どのくらいの市場規模が見込まれるかは、マクロ環境を分析しましょう。

よく使われるのが、PEST分析です。
企業活動にとってリスクまたは機会となる世の中の潮流を
4つの観点(政治、経済、社会、技術)で分析し、
自社の中長期的戦略を決定するためのフレームワークです。

PEST分析から今後の市場規模を予測することで、
どのくらいの「カネ」を投資し、リターンを得られるかを考えることができます。

PEST分析とは?

ビジネスは、政治、経済、社会、技術といった世の中の動向や変化に大きく影響を受けます。
自社でコントロールできない世の中の流れや業界動向を把握・分析することで、
環境の変化や事業活動に影響を与える要因を探っていくのがPEST分析です。

例:コロナ渦の「ホテル」を例にして考えてみる

では、ここまでの一連の流れを「ホテル」を例に置き換えて考えてみましょう。

1.ホテルの経営資源は?

A.客室
B.英語が堪能な従業員
C.顧客リスト

 

2.どのような提供価値が考えられるか?

A.会議室・資料印刷が無料で使えるワーケーションサービス
B.英会話ができる従業員による接客業向け英会話教室
C.リモートワークを目的とした時間貸し

 

3.競合が解決できていない顧客の不満足を解消できるか?

A.ワーケーションサービスを周辺で行っているホテルはまだない。

B.接客業に特化した英会話サービスは周辺ではない。

C.リモートワークを目的とした部屋の時間貸しサービスはあるが、
それらと比較して単価が高いため回数券や会員制にして
1時間あたりの単価を低く抑えることで顧客の不満足を解消できそう。

 

4.マクロ環境を踏まえ、どのくらい市場拡大が見込まれるか?

A.今後オフィスワーカーの都市集中の働き方が見直され、
「どこで仕事をしても良い」という状況が加速する可能性がある。

B.接客業に特化した英会話サービスはないが、
今後インバウンドがどのくらい見込まれるかが不透明なため、
スタッフの語学力向上に投資をする接客業がどの位増えるかは不明。

C.周辺には企業が少なくオフィスワーカーも少ない。
今後もオフィスワーカーの急増は見込めない。


このように考えることができます。※あくまで弊社による例です。


PEST分析はさまざまな思考を巡らせ、
自社にとっての機会や課題の仮説を立てるところまでたどり着くことが目的です。

【今週のワーク】

ぜひ、こちらの分析シートを使って実際に自社の分析をしてみてください!

実際にビジネスに応用することができたら、
会社にとってもメンバーにとっても絶好の成長機会となります。

お気軽にご相談ください