KPI管理ツールおすすめ7選!メリットを徹底解説【無料あり】
KPI管理は、あらゆる業界で必要とされている評価指標です。
これを理解しておくと、どの業界においてもマネージメント業務に活用できます。
この記事では、KPIの目的と活用法、おすすめKPI管理ツールをご紹介します。
では早速、KPI管理について理解を深めましょう。
KPIとは何か?
KPI(Key Performance Indicator)とは、日本語で「主要業績評価指標」とも呼ばれます。これは、ビジネスやプロジェクトが目標に対してどれだけ効果的に進行しているかを測定するための数値や指標です。簡単に言えば、成功への道のりを示す「目印」や「目安」ですね。
例えば、営業の場合、KPIは「月間売上高」や「新規顧客数」などがあります。一方で、マーケティングでは「ウェブサイトの訪問者数」や「広告のクリック率」がKPIとして設定されることが多いです。このように、KPIは業務や目的に応じて様々なものが設定されます。
関連記事→KPIについて簡単解説!設定方法、具体例・KGIやOKRとの違いをわかりやすく解説
KPIを設定するメリット
KPIを設定するメリットを4つ紹介します。
目標に向けた具体的なアクションが明確になる
KPIを設定することで「いつまでに・何を・どれだけ」行えばよいか分かるようになります。生産性が上がり、個人の達成感も向上します。
組織の現在の状況が分かるようになる
KGI、KPIを関係者感で共有すると、「自分のチームはどこに向かおうとしていて、順調に進んでいるのか、それとももっと頑張らないといけないのか」分かるようになります。
継続的な改善の材料になる
設定したKPIがうまくいった、もしくはうまくいかなかった原因を明確にすることで、次のアクションに活かせる材料になります。
組織全体の継続的な改善に繋がります。
「何をどれだけ行えばよいか」が分かるようになる
KPIを設定することで、目指すべき目標が見える化するため普段の仕事で何をすればいいのかわかるようになります。KPIをベースに仕事を組み立てることで、社内の目指すべき方向とズレが無くなります。
ExcelでKPIを管理するデメリットとは?
組織では、Excelで管理している方も多いのではないでしょうか。ExcelでKPI(Key Performance Indicator)を管理する場合、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。
手動更新の負担
Excelは自動でデータを更新する機能が限られているため、定期的な手動更新が必要です。これが時間と労力を要し、特に大量のデータを扱う場合はその負担は大きくなります。
データの整合性
複数人が同じExcelファイルを編集すると、データの整合性が失われる可能性があります。バージョン管理が難しく、誤って古いデータを使用してしまうリスクもあります。
スケーラビリティの問題
ビジネスが成長するにつれて、データ量も増加します。Excelは大量のデータを効率的に処理するのには限界があり、その点でスケーラビリティに欠けます。
セキュリティリスク
Excelファイルはメールで簡単に送れるため、誤って機密情報が第三者に漏れる可能性があります。また、パスワード保護などのセキュリティ機能が限られています。
高度な分析の制限
Excelは基本的な数式やグラフは作成できますが、高度なデータ分析や複雑なビジュアライゼーションには向いていません。そのような場合は専用のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの使用が推奨されます。
おすすめKPI管理ツール
時間や手間がかかりがちなKPIの数値管理。それを改善するために役立つのが、KPI管理ツールです。
日報アプリgamba!(ガンバ)
gamba!は日報と目標管理で振り返りを習慣化するアプリです。
日報に数値報告が加わることで、各メンバーの進捗や動きがよくわかります。
また、売上や契約数など、目標達成状況をグラフで可視化します。
特徴
- 現場の状況を見える化: gambaはスマートフォンとPCで使える日報アプリで、現場の状況をリアルタイムで把握できます。写真や動画も無制限で添付可能です。
- 社内コミュニケーション活性化: 既読の確認ができ、リアクションも簡単にできるため、社内のコミュニケーションが活発になります。
- 業務効率化: テンプレート機能があり、報告内容を統一できます。また、目標管理(KPI)機能で、進捗を数字で管理できます。
- 多機能: 社内報、目標管理、チャットなど、多くの機能が一つに統合されています。
料金
- 初期費用は0円で、1ユーザー/月は980円からとなっています。
おすすめしたいユーザ
- 現場の状況を把握したいマネージャー: 目標管理機能でKPIを設定し、進捗を数字で確認できます。
- コミュニケーションを活性化したいチーム: 既読やリアクション機能で、メンバー間のコミュニケーションがスムーズになります。
- 業務効率を上げたい企業: テンプレート機能で報告を効率化し、ペーパーレス化も進められます。
Goalous(ゴーラス)
Goalousの特徴は、目標を作成したら、その目標に紐づく指標を作成します。
業務の共有と同時に指標を進捗させていくのがGoalousの特徴です。
特徴
- 目標・業務の見える化: GoalousはOKR(Objectives and Key Results)をベースにしたGKA(Goal-Key Result-Action)を用いて、目標に向かって実行する組織を形成します。日々の業務や社内連絡事項などが集約され、進捗状況がグラフで確認できます。
- フィードバック活性化: 情報共有がスムーズになり、投稿に対するフィードバックが活性化します。これにより、メンバー間のエンゲージメントが向上します。
- エンゲージメント向上: ひとりひとりのエンゲージメントが向上し、チーム力が強化されます。目標達成プロセスを日々の業務を通して共有することで、目標に対する意識が高まります。
料金
- 詳細は問い合わせいただくようお願いいたします。
おすすめしたいユーザ
- 目標管理に厳密な組織: OKRやKPIをしっかりと管理したい組織には、Goalousが非常に有用です。
- エンゲージメントを高めたいチーム: フィードバック機能やエンゲージメント向上機能を活用して、チームのモチベーションを高めたい組織におすすめです。
- 情報共有をスムーズにしたい組織: Goalousは社内SNS機能も備えており、情報共有が非常にスムーズに行えます。
出典:GoalousのHP
MIERU(ミエル)
MIERUの特徴は、ページを開いたらすぐにKPIが見えるという点。
項目と進行状況の数値が収まるシンプルなデザインで、誰もが一目で現状が確認できます。
特徴
- シンプルな操作性: MIERUはKPIの数値入力からデータ集計、推移の確認まで全て1クリックで可能です。これにより、KPI管理の面倒くささが解消されます。
- 多様なデータ入力: 金額やテキストの入力も設定可能で、KPIに合わせた柔軟な管理ができます。
- データの見やすさ: 折れ線グラフでの推移確認が1クリックででき、過去1年間の月毎の推移や昨年同月対比も表示されます。
- 時間削減: 日報作成が不要になるため、1人あたり年間960分(16時間)もの時間を削減できます。
料金
- 1ユーザー400円(税込)/月
- 初期費用は0円
- ボード数は10、パネル数は16となっています。
おすすめしたいユーザ
- KPI管理にストレスを感じている組織: MIERUは1クリックで多くの操作が完了するため、KPI管理の手間を大幅に削減できます。
- データを可視化したい組織: 折れ線グラフでの推移確認が簡単にできるため、データを一目で把握したい組織におすすめです。
- 時間効率を重視する組織: 日報作成が不要になるため、その時間を他の有意義な業務に振り分けられます。
出典:MIERUのHP
DOMO
出典:DOMOのHP
Domoは、データ活用からビジネス成果を最大化するための多機能プラットフォームです。特にKPIの管理やデータ分析に強く、ROIを重視する組織には非常におすすめです。
特徴
- データ活用プラットフォーム: DomoはBI(ビジネスインテリジェンス)、データ分析、ダッシュボード、データ基盤を一体化したクラウド型のデータ活用プラットフォームです。
- ユーザー中心のアプローチ: Domoは誰でも使いやすいプラットフォームを提供しながら、技術チームがビジネスニーズに迅速に対応できる高度な機能も備えています。
- データでビジネス成果を最大化: Domoは組織内の誰もがデータ活用体験からビジネスへの影響を倍増できると主張しています。
- ROI(費用対効果): アナリストはDomoのBIやアプリ機能で、記録的な速さでビジネス価値が生まれると評価しています。
料金
- お問い合わせのほどお願いいたします。
おすすめしたいユーザ
- データ活用を本格化したい組織: Domoは全社データ活用とデータドリブン経営を実現する先進的なプラットフォームです。
- 高度なBI機能が必要な企業: Domoは高度なデータ分析とダッシュボード機能を提供しています。
- ROIを重視する組織: Domoは費用対効果が高く、ビジネス価値を迅速に生むと評価されています。
Scale Cloud
Scale Cloudは、KPIと予算の一元管理を実現するツールです。特に、エクセルでの煩雑な管理から解放され、事業のボトルネックを素早く把握できる点が強みです。これにより、より効率的な経営が可能となります。
特徴
- 一元管理: Scale Cloudは予算とKPIを一元管理することで、事業側への強いマネジメントが可能です。
- エクセル管理の解放: 経営企画部の煩雑なエクセル管理から解放され、事業のボトルネックを3秒で把握できます。
- 高度なKPI設計: KPI設計・KPIツリーで因果関係も一目瞭然です。入力者が関数を壊す心配もありません。
- ダッシュボード機能: 誰でも簡単に直感的にカスタマイズ可能なダッシュボードがあり、経営会議の資料作成時間も大幅に短縮されます。
料金
- お問い合わせのほどお願いいたします。
おすすめしたいユーザ
- エクセル管理に疲れた組織: Scale Cloudはエクセル管理から解放されるため、そのような組織には非常に有用です。
- 事業のボトルネックを早期に把握したい組織: 3秒でボトルネックを把握できる機能があります。
- KPIと予算を一元管理したい組織: 予算とKPIの一元管理が可能なため、経営の効率化を図りたい組織におすすめです。
banto
出典:bantoのHP
bantoは、進捗管理を効率化し、多様な目標設定が可能なKPI・OKR管理ツールです。特に、進捗管理に手間取っている組織や多様な目標設定が必要な組織には、非常におすすめです。
特徴
- 自動進捗管理: bantoは面倒な進捗管理を自動化・効率化できます。チャットボットが自動で催促や進捗の集計を行います。
- 日報の効率化: PCでもスマホからでも1分で日報提出が可能。忘れがちな日報も、チャットボットが決まった時間に質問してくれます。
- 多様な目標設定: 営業の数字目標はもちろん、開発などの定性目標も設定可能。OKR、KPIのフレームワークにも対応しています。
- 可視化: 進捗をツリー、グラフ、カンバン式で見える化。個人の進捗だけでなくチーム全体の進捗も自動で集計されます。
料金
- お問い合わせのほどお願いいたします。
おすすめしたいユーザ
- 進捗管理に手間取っている組織: bantoは進捗管理を自動化・効率化するため、そのような組織には非常に有用です。
- 多様な目標設定が必要な組織: 営業から開発まで、多様な目標設定が可能なため、多角的な業務を行っている組織におすすめです。
- テレワーク環境の組織: テレワーク化のコミュニケーションも自然と活性化される機能があります。
Bitrix24
出典:Bitrix24のHP
Bitrix24は多くのビジネスプロセスを一元管理できるため、特にKPIの管理にも強い点があります。これから業績を伸ばしたい、チームの生産性を高めたいと考えている企業には非常におすすめです。
特徴
- 一元管理: Bitrix24はCRM、プロジェクト管理、コミュニケーションなどを一元管理できます。
- 多機能: タスク管理、日報、KPI管理など多くの機能が一つに統合されています。
- 柔軟なカスタマイズ: ビジネスニーズに合わせて多くのカスタマイズが可能です。
料金
- Bitrix24はフリープランから始められ、必要に応じて有料プランにアップグレードできます。
おすすめしたいユーザ
- 多機能なツールを求める組織: CRMからプロジェクト管理、KPI管理まで一元管理したい組織には非常に有用です。
- 柔軟なカスタマイズが必要な組織: ビジネスニーズに合わせてカスタマイズが可能なため、そのような組織におすすめです。
KPIの設定方法
具体的なKPIの立て方をご説明します。
前述の「KPIの例」を踏まえて読んでいただくと、理解しやすいでしょう。
1.KGIの確認
はじめに「自分の組織(チーム)はどこを目指しているのか?」という”目的地”を関係者間で明確にします。
- 企業であれば「今年度末までに利益◯円達成」
- 営業チームならば「期末までに売上◯円達成」
などが該当するでしょう。
2.現状とKGIとのギャップを確認
目的が明確になったら、次は現状とのギャップを確認します。現状のまま進むと、KGIとどれほどギャップがあるのか予測しましょう。
このギャップを埋めるための具体的な方法がCSF、数値目標がKPIです。
3.プロセスの確認・モデル化
例として、現状のまま進むと売上目標(KGI)を達成できない場合を考えてみます。売上を向上させる方法を考えるために、売上が構成される要素(プロセス)を確認します。
・売上が構成される要素は一般的には「販売数量×平均販売単価」で表現できます。「販売数量」をより細かくすると「提案数×受注率(CVR)」と表現ができます。
・売上は「提案数」×「受注率」×「平均単価」の要素で構成されることがわかりました。これがモデル化です。売上を向上させるために、これらを向上させる対策を検討する必要があります。
4.CSFの設定
「ステップ3」の例で、KGI達成には提案数、受注率、平均販売単価のいずれかを上げる対策を検討する必要があることがわかりました。
この中から一番重要だと思われる要素をCSF(事業成功の鍵)と設定します。
・CSFの考え方には様々あります。KPIを設定する上で一番難所といえるでしょう。
・簡単な目安として、「自分の組織の行動で向上しやすい要素はどれか?」という観点で検討すると理解しやすいです。
・前述の「KPIの例」のように「複数のサービスを合わせて提案すると、1サービスのみ提案した場合と比べて受注率が上がる」というデータが見つかった場合、「複数のサービスを合わせて提案する」ことがCSFになります。
5.KPIの設定
設定したCSFを数値目標にすることでKPIを設定します。
CSFを設定することができれば、KGIを達成するためにどの程度CSFを実施すれば良いか計算することでKPIの設定が完了します。
まとめ
KPI管理は、組織の目標を達成するために欠かせない手法です。また、KPIを適切に管理するには、定量化ができる施策に落とし込み、メンバー全員で共有することが大切です。
この記事が、あなたの組織が前に進むヒントになれば幸いです。
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