人材育成のためにPDCAサイクル活用!ポイントを解説
人材の育成で重視すべきは、経験から学ぶことです。PDCAサイクルというのは、「業務→経験→自分のものにする」というサイクルを回すことで、自分の成功パターンを確立し、新しい業務に適用しようという考え方です。
PDCAサイクルを回すうえで、上司による適切なフィードバックは欠かせません。PDCAに基づく部下の指導法や、リーダーシップのとり方とはいったいどのようなものがあるのでしょうか。
人材育成にPDCAサイクルを使う際のポイント
ポイント①自分のポリシーや意見を持つようにさせる
自分で考え、適切な行動ができるようになるために感情的にならず、全部は教えず、能力を信じて期待する、というスタンスが大事。1から4までか、8まではいいのか、または1から9までお膳立てしてフィニッシュワークだけを経験させて成功体験を味わうことを優先させるのか、状況や、業種・職種特性に応じて、選択する必要があります。
上司がうまくリーダーシップを取ることによって、2年目以降はより自発的な行動を通して仕事に対する正しい信念や意見を持つようにすることができるのです。どのような姿勢で仕事に向き合うかが、経験から学ぶ力、経験から吸収する力となることを頭に入れておきましょう。
ポイント②目標設定(Plan)スキルの理解と目標の見える化
目標設定は、短期・長期に分けて共有し、達成に至るプロセスを理解させることが大切です。特に若手新入社員の場合、経験でどういうスキルが身に付くのかを理解させること、チャート化して目標を可視化することが成長に繋がります。
2年目以降は、優先順位を自分自身で考えるよう促し、能力より少し上の業務にチャレンジさせるというステップに進みましょう。その業務にはいかなる意味があり、どんなスキルが身につくかを明示することによって若手社員の不安を軽くし、モチベーションを向上させることができるのです。
ポイント③計画の実行過程のサポート
計画の実行は、「提案型で相談させ、みんなの前で発表する機会を作る」「ヒントを与えて自分で考えさせ、その後一緒に考える」などが効果的な方法です。特に若手社員は、見ていることを意識させ、個別ミーティングで進捗を確認し、愚痴を聞くなどしてリーダーシップをとるように意識しましょう。
そうすることで関心を持たれていると認識し、安心感を与え、モチベーションアップにつながります。2年目以降は、達成感を感じさせるために、まず自分で考えさせ、必要に応じてサポートすることが、成長につながります。
成功体験がモチベーションを向上させ、失敗から教訓を汲み取ることも、人を成長させる要素です。まず自分でやってみて達成することが、次の経験への勇気を生むことになります。
ポイント④成長イメージのズレをなくす
成長している部下が、自分自身ではほとんど成長していないと感じていたり、逆に、なかなか成長が感じられない若手が、自信満々であるというケースも中にはあります。成長した部分をフィードバックし、目指す人材にどこまで近づけたかのか、成長度合いを伝えることが大切です。
新入社員は自信をつけさせることが原動力になるので、まずは労い、プロセスの中で良かった点をほめ、その後に筋道を立てて丁寧に改善点を伝えると、若手は納得感を得ながら話を聞いてくれるでしょう。
2年目以降は、成功や失敗の原因を本人に考えさせ、客観的に評価する、結果だけでなくプロセスも評価し、最後はプラスの評価で締め括るという流れを意識してみてください。こうすることで自分で考え、道を切り開く習慣がつくようになります。
ポイント⑤次の目標設定で考え道を切り開く
業務を振り自らで気づかせる、失敗したらどうすればできるようになるか考えさせる、レベルにあった目標を設定させてみましょう。新入社員には、成功体験を職場で共有させ、やる気を出させる、少しずつ仕事を任せ、責任を持たせるということが大切です。
また、2年目以降は、成功・失敗パターンを認識させる、より高い目標に挑戦させる、今までと同じことをしていては成長しないことを伝えることが、将来的な成長につながるのです。
新入社員は2年目以降の働き方を意識した指導を
PDCAサイクルをうまく回しながらも、「来年度は、このステップに行けるように」と意識しながら上司がかかわっていくことで、若手社員も段階を踏みながら成長していくことができます。決して飛び級をさせるのではなく、一歩ずつしっかりとその成長過程にあったPDCAサイクルを取り入れることが大切です。
PDCAで1番大切なことは、日々地道にサイクルを回し続け「習慣化」することです。習慣化させるためのおすすめの手法は「日報」でPDCAを回すことです。日報共有アプリ「gamba!(ガンバ)」には、PDCAが回しやすいテンプレートが標準で設定されているだけではなく、部門や、役職に応じた複数のテンプレート設定がカンタンにできるなど、日々の業務の中でPDCAサイクルを回し、業務の改善を行うための機能が満載です。
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