ストレスチェック制度を導入する前に見直したい3つのこと

最終更新日:2022年7月15日

ストレスチェックとは、社員のストレス状態を知り、職場の改善などにつなげるための取り組みです。しかし、社員に無理矢理実施させ、逆に社員のストレスを増加させている企業も見られます。ストレスチェック制度さえ導入すれば、社員のメンタルヘルス管理ができるというものではありません。

人に関するストレッサーをなくし、そのための業務指示やコミュニケーションの改善が不可欠です。ストレスチェックを導入する前に、まず考えて欲しいポイントを3つ紹介します。

ストレスチェック制度の画像

ストレスチェックをする前に見直したい① 職場環境

ストレスチェックをする前に見直してほしいポイント、1つ目は実際に働く場所の環境です。暑いとか寒いとか、まぶしいとか暗いという環境が生み出すストレスがあります。この領域は、人事部が総務部と連携し、空調や照明の調整や、座席の配置、衛生面といった対応ができます。

しかし、大人数が働いているため、エコの名の元に夏場の室温設定を高めにしたり、一部の蛍光灯を消灯したりすることが、逆にストレス状態を増幅しかねない事例も発生しています。特に、室温設定を区分毎にできないオフィスでは、人それぞれの体感温度が異なるので、例えば外出先から帰ってきた営業担当者が室温を低く設定すると、寒がりの他の社員が高く設定しにいくという、小競り合いがストレスとなります。

ストレスチェックではこうした生理的な問題は見逃されがちです。改善するためには、社員一人一人に聞き取りを行い、細かなストレスを少しずつ解消していくことが必要です。また、どうしても会社側で改善しにくい場合には、裁量で軽装や厚着を許可したり、私物で解消したりしてもらうなどの工夫をするとよいでしょう。

職場環境の画像

ストレスチェックをする前に見直したい②職場の設備

ストレスチェックをする前に見直したいポイントの2つ目は、社員が働く職場の設備面です。フレックス勤務や、在宅勤務など、勤務形態の多様化も進み、オフィスで自分の座席を指定しない、フリーアドレスを導入する企業も多くなってきました。

また、コスト削減の要請から、オフィススペースを削減する企業が増え、4人掛けの席のパーティションをとりはらって、5人掛けにして使用する事態も出ています。そうすると窮屈だったり、不潔だったり、他の人と密接している状況が生み出すストレスもあります。ストレスチェックで判明したとしても、すぐに改善できないのが設備面です。

こうしたストレスに対しては、余裕を持ったスペースを会社側が確保することが1番ですが、できない場合はオフィス外での仕事も許可することなどが必要です。集中したい人用に個室を設けたり、会議室を開放したりするのもよい方法です。

職場の設備画像

ストレスチェックをする前に見直したい③ 上司の言動

ストレスチェックを導入した企業で1番の課題に上がるのが「対人関係」です。特に上司との人間関係が最大のストレス源になっているケースが散見されます。人がストレスの元になるケースでは「マネージャーからハラスメント的な業務指示があって困っている」「顧客から無理難題を押し付けられて、どうしたらよいかわからない」ということもあります。

よくあるのが、目標達成したいと思っている上司が、「もう少しで目標達成できる。今度の土日は返上して、一緒にこの目標を達成するために、仕事をしよう!」と張り切って業務指示をしたところ、部下はストレスをためて、体調を崩したという事例です。この時、上司が、「無理するなよ。休暇計画を立てた上で、この目標が達成できるように、一緒に取り組もう」という意味のコミュニケーションをとれるようになるだけで、こうした不幸な関係性は改善します。

ストレスは自身が望まないことを、押しつけられたように感じたことから発しやすいので、上司である側は、部下が押しつけられたと感じさせない指示出しが必要です。ストレスチェックで「上司のせいでストレス」などと思っていても書く人はいません。自らが気づかなければ、いつまでも改善しない問題なのです。

上司の言動の画像

ストレスチェックをする前に自分の会社を見直そう

ストレスチェックをすれば、社員のストレスがすべてわかるかというというわけではありません。仕事・家庭・自分の内面などさまざまな要因がまざりあって人はストレスを感じます。

しかし、優秀な人材を確保し、会社にとどめておくには、会社でのストレスを取り除くのが1番です。ストレスチェックをする前に、まずは日々の会社での働き方の中でストレスを感じていないかを考え直してみましょう。

働き方改革で1番大切なことは、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を日々回し「習慣化」することです。習慣化させるオススメの手法は「日報」です。毎日のことなので、できる限り手早く報告するのがベストです。かといって、事務的に書くだけのためのものでもありません。簡潔に伝えつつ、今日一日の仕事の中から得た気づきや学びを振り返ることで、より仕事のレベルを高めるツールです。

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