コミュニケーション研修ゲームのおすすめ25選!実施の効果を高めるポイントも解説
入社したばかりの新入社員は、とても緊張しています。ささいなことでつまづき、それをきっかけに研修期間に退職してしまう者もいます。
最初でつまづかないように、そして早く会社に馴染んでもらう為にも、社員研修ではゲームによるコミュニケーションがおすすめ。
どんなゲームがあるのか、いくつか紹介します。


目次
【お互いを知る】おすすめコミュニケーションゲーム5選
お互いのことを知るコミュニケーションゲームは、新入社員同士の距離を縮め、チームの一体感を生み出す効果があります。初対面の緊張をほぐしながら、相手の名前や人となりを自然と覚えられるよう工夫されたゲームを紹介します。
積み木自己紹介
アイスブレイクとは、緊張感を解す手法です。 例えば自己紹介。最初に自己紹介する人は通常どおり、「私の名前は○○です。・・・」と普通に話してもらいます。 つぎに自己紹介する人は、「私は○○さんの隣の、○○です。・・・」と自己紹介します。 以降同様に「私は○○さんの隣の○○さんの隣の、○○です。・・・」という具合に、それまで自己紹介した人の名前をつなげていくのです。 これは、名前をすぐ覚えられる利点と、ミスしても気にならない利点があります。
他己紹介ゲーム
他己紹介ゲームは、参加者同士がペアになって互いにインタビューし、相手のことを全員の前で紹介するゲームです。進め方は以下の通りです。
- 参加者を2人1組のペアに分けます
- 各ペアで5〜10分程度、互いにインタビューし、相手のことを知ります
- インタビュー内容は「名前」「出身地」「趣味」「特技」「自分の強み」などの基本情報に加え、「入社の決め手」「仕事で大切にしたいこと」など仕事に関する質問も含めると良いでしょう
- インタビュー後、全体の前で相手のことを1分程度で紹介します
このゲームの魅力は、自分のことを他の人が紹介してくれることで新鮮な気持ちになれること、また聞き上手・話し上手の両方の能力が鍛えられることです。相手の魅力を引き出すインタビューと、みんなに伝わる紹介の仕方を考える過程で、コミュニケーション能力も自然と向上します。
共通点探しゲーム
共通点探しゲームは、グループ内でできるだけ多くの共通点を見つけ出すゲームです。チーム内の結束力を高め、「似ている点がある」という親近感を生み出します。
- 4〜6人程度のグループに分かれます
- 制限時間内(5〜10分)にできるだけ多くの共通点を見つけ出します
- 「好きな食べ物」「出身地域」といった一般的な共通点から、「朝の準備にかかる時間」「使っているスマホの機種」など細かい共通点まで探します
- 時間終了後、各グループで見つけた共通点の数と特に面白かった共通点を発表します
このゲームでは、「全員が〇〇である」という完全一致の共通点だけでなく、「3人が〇〇で2人が△△」というような部分的な共通点も見つけることで会話が広がります。発見した共通点をきっかけに、休憩時間や昼食時の自然な会話につながることも多いのが特徴です。
人物当てゲーム
人物当てゲームは、背中や額に貼られた有名人の名前を、質問をして当てるゲームです。質問力と推理力が鍛えられるとともに、場が自然と盛り上がります。
- 参加者全員の背中や額に有名人の名前を書いた紙を貼ります(本人には見えないように)
- 参加者は自由に歩き回り、他の参加者と1対1で会話します
- YES/NOで答えられる質問のみ許可し、交互に1問ずつ質問します(例:「私は男性ですか?」「私は日本人ですか?」)
- 自分が誰なのかを当てることができたら、引き続き他の人の質問に答える役割を担います
- 制限時間(15〜20分)が経過したら終了し、当てられた人数が多い人を表彰します
このゲームは自分の役割を知るために積極的に他者と関わる必要があるため、自然と多くの人と会話するきっかけになります。また、YES/NOの質問を考える過程で論理的思考力も鍛えられるので、ビジネスパーソンとしての基礎能力向上にも役立ちます。
バースデーライン
バースデーラインは、言葉を使わずに誕生日順に一列に並ぶゲームです。非言語コミュニケーションの重要性を体感できます。
- 参加者全員に「言葉を使わずに」誕生日順(月日)に一列に並ぶよう指示します
- 身振り手振り、指で数字を示すなどの方法でコミュニケーションを取ります
- 全員が並んだら、実際に誕生日を1人ずつ確認していきます
このゲームは言葉に頼らないコミュニケーション方法を模索する必要があるため、創意工夫が生まれます。また、言葉の壁を超えた国際的なチームビルディングにも応用できるゲームです。並び終わった後、どのような工夫をしたか、難しかった点などを共有することで、コミュニケーションについての気づきを深められます。
【体を動かす】おすすめコミュニケーションゲーム5選
体を動かすコミュニケーションゲームは、参加者の緊張をほぐし、自然な笑顔や会話を引き出す効果があります。身体を使った活動を通じて、チームワークやリーダーシップなどのビジネススキルも自然と身につけられるゲームを紹介します。
ペーパータワー
ペーパータワーは、限られた材料(主に紙)を使って、できるだけ高いタワーを作るゲームです。チームで協力して取り組む過程で、役割分担や効率的な意思決定の体験ができます。
- 4〜6人程度のグループに分かれます
- 各グループに同じ材料(A4用紙20枚、セロハンテープ50cm、はさみ1本など)を配布します
- 制限時間(15〜20分)内に、できるだけ高く、自立するタワーを作ります
- 時間終了後、各グループのタワーの高さを測定し、最も高いタワーを作ったチームを表彰します
このゲームでは、限られたリソースをどう活用するか、初期のアイデア出しをどう進めるか、途中でうまくいかない場合どう修正するかなど、実際の業務に通じる課題解決プロセスを体験できます。振り返りでは「効果的だった戦略」「改善点」「チーム内の役割分担」などについて話し合うと、より学びが深まります。
ピンポン玉リレー
ピンポン玉リレーは、小さなピンポン玉をスプーンに乗せてリレー形式で運ぶゲームです。集中力とチームの連携が求められます。
- 4〜6人程度のチームに分かれます
- 各チームに同じ数のスプーンとピンポン玉を配布します
- スタート地点からゴール地点まで、ピンポン玉をスプーンに乗せて運びます
- 途中でピンポン玉を落としたら、落とした地点からやり直します
- 全員がリレーを終えた時点でのタイムを競います
このゲームは単純なルールながら、「慎重さと速さのバランス」「前の人からの受け渡し方法」「声かけによる連携」など、チームワークの基本要素が詰まっています。特に、前の人がミスしても責めるのではなく、次にどうすれば成功するかを考える姿勢を育むことができます。
ヒューマンノット
ヒューマンノットは、参加者が手をつなぎ合って作った「人間の結び目」をほどくゲームです。物理的な距離が縮まることで心理的な距離も近づきます。
- 8〜12人程度の参加者が輪になって立ちます
- 全員が目を閉じ、両手を前に伸ばします
- ランダムに誰かの手をつかみ、左右の手でそれぞれ別の人の手をつかみます
- 全員がつながったら目を開け、手を離さないようにしながら、この「結び目」をほどいて大きな輪になることを目指します
このゲームでは、複雑に絡まった状態から解決策を見つけるために、参加者同士の密接なコミュニケーションが必要です。誰かが「こっちに来て」「くぐって」など具体的な指示を出す場面が自然と生まれ、リーダーシップの発揮や指示の伝え方を実践的に学べます。
背中合わせボール運び
背中合わせボール運びは、2人1組で背中の間にボールを挟み、落とさないように運ぶゲームです。言葉と動きの連携が鍛えられます。
- 参加者を2人1組にします
- 各ペアに風船かやわらかいボールを配布します
- 2人が背中合わせになり、背中の間にボールを挟みます(手は使わない)
- スタート地点からゴール地点まで、ボールを落とさないように移動します
- ボールを落としたら、落とした地点からやり直します
- チーム対抗戦として、全員がゴールするまでのタイムを競います
このゲームは相手の動きに敏感に反応する必要があるため、相手への配慮や息を合わせるタイミングなど、非言語コミュニケーションの重要性を学べます。また、お互いの動きを言葉で伝えることの難しさと大切さも体感できるでしょう。
ブラインドスクエア
ブラインドスクエアは、目隠しをした状態で全員でロープを持ち、正方形を作るゲームです。リーダーシップと明確なコミュニケーションの大切さを学べます。
- 参加者全員が輪になって立ちます
- 全員に目隠しをして、長いロープ(参加人数×1mくらい)を持たせます
- 「正方形を作ってください」という指示だけを出します
- チームで話し合いながら、目が見えない状態で正方形を作ります
- 完成したと全員が合意したら目隠しを外し、形を確認します
このゲームでは、視覚情報がない中での協力が求められるため、指示の明確さや相互確認の大切さを実感できます。また、誰がリーダーシップを取るか、アイデアをどう共有するかなど、組織内のコミュニケーションパターンが自然と表れるため、振り返りの材料として豊富な気づきが得られます。
【気楽に楽しめる】おすすめコミュニケーションゲーム5選
気楽に楽しめるコミュニケーションゲームは、複雑なルール説明が不要で、短時間でも盛り上がれるのが特徴です。特に研修の合間や疲れが見えるタイミングで実施すると、場の雰囲気を一新する効果があります。
グッドアンドニュー
グッドアンドニューは、最近あった良いことや新しいことを順番に共有するシンプルなゲームです。ポジティブな情報共有を通じて、お互いの人となりを知ることができます。
- 全員が輪になって座ります
- 順番に「最近あった良いこと(Good)」と「新しいこと(New)」を1つずつ共有します
- 内容は仕事に関することでも、プライベートなことでも構いません
- 聞き手は質問や相づちで反応し、共感的な雰囲気を作ります
このゲームは特別な準備や道具が不要で、5分程度の短い時間でも実施できます。また、定期的に行うことで、チーム内の情報共有の習慣化にもつながります。「今日の朝ごはんが美味しかった」といった些細なことでも構わないというルールにすれば、誰でも気軽に参加できます。
セブンじゃんけん
セブンじゃんけんは、数字を数える際に「7」の倍数と「7」が含まれる数字を「じゃんけん」と言い換えるゲームです。頭の回転が鍛えられるとともに、失敗した際の笑いが場を和ませます。
- 参加者が輪になって座り、順番に1から数字を数えていきます
- 「7」の倍数(7, 14, 21…)と「7」が含まれる数字(7, 17, 27…)のときには「じゃんけん」と言います
- 間違えたら、または反応が遅れたら、その場でみんなでじゃんけんをします
- じゃんけんに負けた人は次の数字から再開します
このゲームは単純なルールながら、集中力が必要で、間違いが起きやすいため自然と笑いが生まれます。また、数字を数える速度を徐々に上げていくことで、よりチャレンジングな内容にすることも可能です。
イエス・アンド・ゲーム
イエス・アンド・ゲームは、相手の発言を否定せず「はい、そして〜」と必ず肯定的に返しながら物語を作っていくゲームです。アイデアを広げる発想力と肯定的なコミュニケーションを学べます。
- 2人1組になり、架空のシナリオ(例:「新しい商品企画を考える」「社内イベントを計画する」)を設定します
- 最初の人が何か提案します(例:「新商品は青色のパッケージにしましょう」)
- 相手は必ず「はい、そして〜」から始めて返答します(例:「はい、そして中身も青色のグラデーションにすると統一感が出ますね」)
- 何往復かやり取りを続け、アイデアを発展させていきます
このゲームを通じて、「否定から入らない」「相手のアイデアを肯定的に受け止める」「アイデアに付け足して発展させる」というビジネスシーンでも重要なマインドセットを体験できます。最後にどんなアイデアになったかを全体で共有すると、思わぬ面白いアイデアが生まれることも多いです。
ワードリレー
ワードリレーは、前の人が言った言葉の最後の文字から始まる言葉を言っていくゲームです。語彙力が試されるとともに、瞬発的な思考力も鍛えられます。
- 参加者が輪になって座ります
- テーマを決めます(例:「食べ物」「旅行先」「ビジネス用語」など)
- 最初の人がテーマに沿った言葉を1つ言います
- 次の人は、前の人が言った言葉の最後の文字(ひらがな・カタカナ)から始まる言葉を言います
- 制限時間内(3秒程度)に言えない場合や、既に出た言葉を言った場合は脱落します
このゲームはシンプルなルールで、特別な準備が不要なため、休憩時間や移動時間などの隙間時間にも実施できます。また、テーマを「会社の部署名」「業界用語」など研修内容に関連させることで、学習内容の復習にもなります。
ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、言葉を使わずに身振り手振りだけで、特定の言葉や表現を伝えるゲームです。非言語コミュニケーションの重要性を楽しく学べます。
- チームに分かれ、各チームから1人ずつ「伝える人」を選びます
- 伝える人にだけ、カードに書かれた言葉(映画のタイトル、職業、動物など)を見せます
- 制限時間内(30秒〜1分)に、言葉を発せず身振り手振りだけでチームメイトに言葉を伝えます
- 正解したチームにポイントが入ります
- 「伝える人」を交代しながら数ラウンド行います
このゲームは言葉に頼らないコミュニケーション方法を考えるきっかけになります。また、「どうすれば相手に伝わるか」を意識することで、日常のコミュニケーションにおける分かりやすさの重要性にも気づけるでしょう。

【思考力を鍛える】おすすめコミュニケーションゲーム5選
思考力を鍛えるコミュニケーションゲームは、論理的思考やチームでの意思決定プロセスを体験できる内容です。実際のビジネスシーンに近い状況設定で行うことで、研修で得た学びを実務に活かしやすくなります。
NASAゲーム
NASAゲームは、月面に不時着した宇宙飛行士がどの装備を優先して持っていくべきかを考えるゲームです。個人とチームの意思決定プロセスを比較し、集団での合意形成を学べます。
- 参加者に「月面に不時着し、基地まで35km歩かなければならない状況」を説明します
- 15個程度の装備品(例:マッチ、食料、水、コンパス、無線機など)のリストを配布します
- まず個人で、これらの装備品を重要度順にランク付けします(10分程度)
- その後、4〜6人のグループに分かれ、話し合いによって装備品の重要度をチームとして合意します(20〜30分)
- 最後に専門家による「正解」(NASA公式の回答)と照らし合わせ、個人の回答とチームの回答のどちらが「正解」に近かったかを確認します
このゲームでは、「チームでの意思決定が個人の意思決定より優れている条件は何か」「効果的な意見の出し方・聞き方とは」「合意形成のプロセスでどんな工夫があったか」などを振り返ることで、チームでの問題解決能力を高められます。
コンビニ経営ゲーム
コンビニ経営ゲームは、架空のコンビニエンスストアの経営を通じて、ビジネス感覚や意思決定能力を養うゲームです。限られた予算内での判断力が試されます。
- 4〜6人のグループに分かれます
- 各グループに架空のコンビニ店舗の情報(立地、客層、競合情報など)と予算(500万円など)を設定します
- 商品仕入れ、人員配置、店舗改装、広告宣伝など、様々な選択肢とそのコスト・効果一覧を提示します
- グループで話し合い、限られた予算内で最も効果的な経営戦略を立案します(30〜40分)
- 各グループの戦略発表後、設定したシナリオに基づいて「売上予測」を計算し、最も効果的だったチームを表彰します
このゲームでは、「顧客ニーズの予測」「コストパフォーマンスの判断」「リスク管理」「チーム内での役割分担」など、実際のビジネスに必要な視点を総合的に体験できます。また、発表時に他チームの戦略を聞くことで、自分たちとは異なる視点やアプローチ方法を学ぶことができるでしょう。
サバイバルゲーム
サバイバルゲームは、極限状況(無人島、遭難など)で生き残るために何が必要かを考えるゲームです。優先順位付けの考え方やチームでの合意形成プロセスを学べます。
- 「無人島に漂着した」などの極限状況を設定します
- 20個程度の限られたアイテム(例:ナイフ、ロープ、ビニールシート、マッチなど)のリストを配布します
- まず個人で、生存に必要なアイテムを10個選び、優先順位をつけます(10分程度)
- その後、4〜6人のグループで話し合い、チームとしての選択と優先順位を決めます(20〜30分)
- 各チームの選択を発表し、サバイバル専門家による評価や解説を行います
このゲームでは「短期的な利益と長期的な利益のバランス」「リスク管理の考え方」「異なる意見の調整方法」などを学ぶことができます。また、普段のビジネスシーンでも「限られたリソースで何を優先すべきか」という判断は頻繁に求められるため、その訓練になります。
クリティカルシンキングケース
クリティカルシンキングケースは、架空のビジネス課題を分析し、解決策を導き出すゲームです。情報の整理・分析・評価を通じて、論理的思考力を鍛えられます。
- 4〜6人のグループに分かれます
- 各グループに架空の企業が直面している課題(例:売上低下、顧客離れ、社内コミュニケーション不足など)に関する資料を配布します
- 資料には様々な情報(数値データ、社員インタビュー、顧客の声など)が含まれています
- グループで情報を分析し、問題の本質を特定した上で、具体的な解決策を立案します(40〜60分)
- 各グループの分析と提案を発表し、講師やほかのグループからフィードバックを受けます
このゲームでは「事実と推測の区別」「本質的な問題と表面的な症状の区別」「多角的な視点での分析」「論理的な提案構築」といった、ビジネスパーソンに必要な思考スキルを総合的に鍛えることができます。
デシジョンツリーゲーム
デシジョンツリーゲームは、分岐する選択肢とその結果を視覚化して意思決定を行うゲームです。先を見据えた判断力と戦略的思考が身につきます。
- 4〜6人のグループに分かれます
- 各グループに架空のビジネスシナリオ(例:新規事業への参入、既存事業の方向性検討など)を提示します
- 大きな紙に、まず「取りうる選択肢」を書き出します
- 各選択肢から派生する次の判断ポイントと選択肢を枝分かれさせていきます
- 最終的な結果(成功確率、想定利益、リスクなど)を各枝の先に記入します
- 完成したデシジョンツリーをもとに、最適な意思決定ルートを選び、その理由を説明します
このゲームは「先々の展開を予測する力」「リスクとリターンのバランス感覚」「意思決定の構造化」など、経営判断に必要な視点を身につけるのに役立ちます。また、視覚的に意思決定プロセスを表現することで、複雑な状況でも整理された判断ができるようになります。
【オンラインでできる】おすすめコミュニケーションゲーム5選
リモートワークが浸透している現代では、オンラインでのコミュニケーション研修も増えています。画面越しでも効果的に交流できるゲームを取り入れることで、オンライン特有の距離感を縮め、チームの結束力を高めることができます。ここでは、ビデオ会議ツールを活用して手軽にできるコミュニケーションゲームを紹介します。
リモ謎
リモ謎は、オンライン上で謎解きを楽しむゲームです。チームで協力して謎を解くことで、論理的思考力とコミュニケーション能力を同時に鍛えられます。
- 4〜6人のグループに分け、それぞれブレイクアウトルームに分かれます
- 各グループに同じ謎解き問題(画像やテキスト)を配布します
- 制限時間内(20〜30分)にチームで協力して謎を解きます
- 解答が分かったらメインルームに戻り、答えを伝えます
- 全てのグループが戻ってきたら、解法の説明と振り返りを行います
このゲームは「情報共有の方法」「異なる視点の活用」「役割分担」など、チームでの問題解決能力を高めるのに効果的です。また、リモートワークにおいて必要な「画面共有の活用」「オンラインでの意見集約」などのスキルも自然と身につきます。
自分史ワーク
自分史ワークは、自分の人生の重要な出来事や転機をタイムライン形式で共有するゲームです。オンラインでも個人の背景や価値観を知る深い交流が可能です。
- 参加者各自が自分の人生の重要なポイントをタイムライン形式で紙に描きます(15分程度)
- 3〜4人の小グループに分かれ、順番に自分のタイムラインを画面共有しながら説明します(1人5分程度)
- 聞き手は質問や共感のコメントをします
- 全員が共有し終わったら、共通点や印象に残った点について話し合います
このワークを通じて、単なる表面的な情報交換を超えた深い理解が生まれます。特に「なぜその出来事が自分にとって重要だったのか」という価値観の部分が共有されることで、チームメンバー同士の信頼関係構築に役立ちます。
オンライン宝探し
オンライン宝探しは、自宅にあるものを使ったスカベンジャーハント(探し物ゲーム)です。即興的な対応力と場の活性化に効果があります。
- ファシリテーターが「次のものを30秒以内に見つけて画面に映してください」と指示します
- 例えば「赤いもの」「丸いもの」「子どもの頃の思い出の品」など、徐々に難易度を上げていきます
- 制限時間内に見つけて画面に映した人から順にポイントを獲得します
- 見つけたものにまつわるエピソードを簡単に共有してもらうと、より会話が広がります
このゲームは、自宅からの参加でも体を動かすきっかけになり、画面の前で疲れている参加者の気分転換になります。また、見つけてきたものを通じて普段は知ることのない一面を垣間見ることができ、新たな会話のきっかけが生まれます。
バーチャル背景クイズ
バーチャル背景クイズは、ビデオ会議ツールの背景機能を使ったクイズゲームです。創造力とプレゼンテーション能力が鍛えられます。
- 参加者に事前に「自分の好きな場所」「行ってみたい国」などのテーマでバーチャル背景用の画像を用意してもらいます
- 順番に自分の選んだ背景を設定し、他の参加者はその背景が何を表しているのか、なぜ選んだのかを当てます
- 数問やり取りした後、本人が背景の意図を説明します
- 最も的確な質問や面白い質問をした人にポイントを与えると、より活性化します
このゲームは、ビデオ会議の機能を積極的に活用することで、オンラインならではの楽しさを引き出します。また、質問と回答を繰り返す中で、コミュニケーションスキルも自然と向上します。
ワード連想リレー
ワード連想リレーは、前の人が言った言葉から連想する言葉を順番に言っていくシンプルなゲームです。オンラインでも実施しやすく、瞬発的な思考力を鍛えられます。
- ファシリテーターが最初のワード(例:「研修」「チーム」など)を提示します
- 参加者は画面に映っている順番で、前の人が言った言葉から連想する言葉を即座に言います
- 制限時間(3秒程度)内に答えられなかった場合は脱落します
- 最後まで残った人を勝者とします
- 最初のワードを変えて数回行うと良いでしょう
このゲームは特別な準備が不要で、オンライン研修の合間の短い時間でも実施できます。また、「業界用語だけで行う」「ポジティブな言葉だけで行う」など、バリエーションを加えることで、より研修テーマに沿った内容にカスタマイズすることも可能です。
コミュニケーション研修でゲームをする際の2つのポイント
コミュニケーションゲームを研修に取り入れる際には、「ただ楽しかった」で終わらせないための工夫が必要です。効果的な研修にするために押さえておきたい2つのポイントを紹介します。適切に実施することで、ゲームを通じた学びを実務でも活かせるようになります。
ゲームの目的を明確にし、共有する
コミュニケーションゲームを始める前に、そのゲームが何を目的としているのかを明確にし、参加者全員と共有することが重要です。目的を理解していないと、単なる息抜きや遊びで終わってしまい、せっかくの学びの機会を逃してしまいます。
例えば、「他己紹介ゲーム」であれば、「相手の話を正確に聞き取る力を鍛える」「相手の魅力を引き出す質問力を高める」といった具体的な目的を伝えます。また、「ペーパータワー」であれば「限られたリソースでのチーム作業における役割分担を学ぶ」「意見の出し方・まとめ方のコツを体験する」などの狙いを説明します。
目的が共有されていると、参加者はただゲームを楽しむだけでなく、自分のどんなスキルが試されているのかを意識しながら参加できます。また、ゲーム中の自分の行動や感情にも意識的になるため、後の振り返りがより充実したものになります。
さらに、ゲーム終了後に「このゲームを通じて何を学んだか」「実際の業務にどう活かせそうか」を確認することで、体験を知識として定着させることができます。
今後にどう活かすかを重点的に振り返らせる
コミュニケーションゲームから本当の学びを得るためには、ゲーム後の振り返りが非常に重要です。特に「今後の実務にどう活かすか」という視点での振り返りを丁寧に行うことで、ゲームでの体験が実践的なスキルへと変わります。
振り返りの際には、以下のような問いかけが効果的です:
- このゲームで自分が感じた課題は何か
- チームとして上手くいった点、改善できる点は何か
- ゲーム中に生まれた気づきを実際の業務でどう活かせるか
- 明日から実践できることは何か
特に日報を活用した振り返りはおすすめです。ゲーム終了後にすぐ振り返りをするだけでなく、その日の終わりに日報として学びや気づきを言語化することで、より深い理解につながります。日報では「今日学んだこと」「明日試してみたいこと」などを書くことで、継続的な成長を促すことができます。
また、チーム全体での振り返りと個人での振り返りを組み合わせることで、多角的な視点からの学びが可能になります。研修内容を定着させるために、日報による振り返りを習慣化することが重要です。
振り返りをもとに、研修後のフォローを
研修期間は順調だったのに、現場に配属になった途端、退職したいと言う新人に頭を悩ませていませんか?
それは、フォローが足りないことが原因です。どうしたら新人の離職を防ぎ、適材適所に配属させることができるのでしょうか。
今回は人気の日報アプリgamba!を例に、日報が新人教育に欠かせない理由をご紹介します。

gamba!を使って新人教育をしよう
コミュニケーションゲームで育んだチームワークや学びを、実務でも継続的に活かすためには、効果的なフォローアップツールが欠かせません。日報アプリgamba!は、新入社員研修から配属後まで一貫してサポートできる優れたツールです。
研修期間中に日報が欠かせない2つの理由
①現場の研修(OJT)の状況を把握できる
教育担当に一任するだけの研修では、新人は十分に育ちません。スキルをちゃんと身につけたかどうかを、人事部も把握する必要があります。もし教育担当と新人との関係に不具合が生じた状況をそのままにしておくと、新人のモチベーションはどんどん下がり、「自分はこの会社に合わない」という思いが強くなり、退職を考えるきっかけになるのです。
常に状況を把握できる環境を作り、早めに教育担当にサポートを行うために必要なのが「日報」です。gamba!はSNS形式の日報で、毎日の学びや気づきを投稿し、同期、教育係、上司、人事部と全員で共有することで、「新人教育の見える化」を実現します。
②配属先のミスマッチをなくす
日報に所感を書かせることで、新人の強み、弱みが見えてきます。面接の良いアピールだけでは、本当の強み弱みが把握しにくいものです。しかし、研修中に日報を書かせることで、本当の強み弱みが把握でき、配属先のミスマッチがなくなります。配属先のミスマッチは、離職率を高める要因のひとつ。日報は、新人の個性や能力を見極め、適材適所への配属に役立ちます。

配属後も日報を続けるメリット
人事部が一番恐れているのが配属直後の離職です。大事に育ててきたのに、配属された途端に「辞めます」では、これまでの苦労が報われません。配属後もフォローを継続することが大切です。
①現場の教育状況が確認できる
配属後の離職理由で一番多いのが「上司についていけない」という理由です。現場マネージャーに事情を聞いても「新人に根性が無かった」と言われてしまえば、人事部はどうすることもできないのが実情です。しかし日報を共有することで、「マネージャーがしっかり教育できているか」「周りはフォローしているか」「新人のモチベーションが下がっていないか」常に確認することができます。日報を書かせることで、マネージャーの教育体制のチェックや評価もできるのです。

②切磋琢磨する環境を作る
新人のモチベーションを上げるには、切磋琢磨する環境を与えることも重要です。同期の日報を読むことは、「あいつ頑張ってるな、オレも負けてられるか!」と競争心が刺激され、切磋琢磨するようになります。また、「このやり方使えそうだな。よし、自分もマネしてみよう」など、ファインプレーをマネることで、新人の全体的なスキル向上にも繋がります。

③早い段階で個別にフォローできる
「成績が思わしくない」「最近覇気がない」と感じる新人には、チャットで個別に連絡を取ることも可能です。早い段階でのフォローが、新人の早期離職を防ぐのです。
gamba!の特徴
- SNS形式で使いやすく、若手社員にも抵抗感なく導入できる
- 研修での気づきや学びを簡単に記録・共有できる
- 同期同士のコミュニケーションが活性化し、切磋琢磨する環境が生まれる
- 上司や先輩からのフィードバックをすぐに受け取れる
- 移動中や隙間時間にスマホから投稿でき、効率的な情報共有が可能
研修で学んだコミュニケーションスキルを職場でも発揮できるよう、日報を通じた継続的なフォローを行いましょう。gamba!で新人の成長を見える化し、早期戦力化と定着率向上を実現しませんか?


日報アプリ「gamba!(ガンバ)」を提供しています。チームの結束力を高め、より良い成果を出すための環境を提供することで、多くの企業の変革を支援しています。10年以上のサービス提供、サポートの実績を誇ります。社内コミュニケーションや日報に関してはお任せください。編集ポリシー