PDCAサイクルの検証で陥る4つのミスとは?

最終更新日:2022年7月15日

PDCAサイクルを回して課題の解決を図る上で、実行した結果を振り返り、効果を検証することはとても大切です。しかし実際の現場では、検証で誤った判断を下してしまったために、目標達成のためのPDCAが迷走してしまうということが頻繁に起きています。

あなたの会社では、検証フェーズで適切な判断ができているでしょうか。検証フェーズで陥りがちなミスと、その対策について解説します。

725f9fdcde9c362ff32dcfaf496a51a7_s

PDCAの検証で陥るミス① 新しい課題に目移りする

思うようにKPIが伸びないときに、「きっと今やっていることが間違っているに違いない、そうだ新しくこんなことをやってみよう!」と思いつきで、安易に次々とやり方を変えてしまうケース。

やり方を次々と変えれば、一見PDCAを高速で回しているように見えます。しかしPDCAを正確に回していくには、最低限の行動量と最低限の実行期間が必要です。中途半端な行動しかしていないうちに、勝手な判断をしてはいけません。

例えば新しい施策を試して、3日で判断するのと、2週間で判断するのではまったく異なります。一旦2週間という検証期間を設けると決めた以上3日で施策を切り上げてしまうのはやりすぎ。

何ごとも一つ一つの仮説検証をやりきって、次の判断をするということを心がけましょう。PDCAサイクルの検証フェーズでは、仮設検証がしっかりとできているかどうか、慎重な判断が必要です。

新しい課題に目移りする画像

PDCAの検証で陥るミス② できなかったことばかり着目する

PDCAの検証フェーズで、できなかったことばかりに着目してしまうのも考えものです。改善点ばかり気にしているだけではいけません。いいところ・できたことを、より伸ばすためにどうするかという考え方を持ちましょう。

PDCAサイクルは「ダメな課題を改善する」ということに重点が置かれがちですが、そのような視点ではうまくいっていること・得意なことを置き去りにし、せっかくのチャンスを潰してしまいかねません。対策としては、改善点と同じ数だけよかったこと・できたことを挙げることを心がけましょう。

できなかったことばかりに着目すれば、社員のモチベーション低下につながります。検証フェーズでは、改善の必要がある「できなかったこと」と、伸ばしていくべき「できたところ」の両方のバランスをとることが欠かせません。よかったことを伸ばす方法を、検証フェーズでは考えることを心がけましょう。

できなかったことばかり着目する画像

PDCAの検証で陥るミス③ 議論が錯綜して意見統一できない

PDCAサイクルの検証フェーズでは議論が錯綜し意識統一ができない、ということがよくあります。特に、中途半端な経験があって、自己主張の強い人がいると厄介です。自己主張が強い人は「いやいや、わかってないなあ。絶対こっちですよ」と自信にあふれた主張をします。

そういった主張があると、周囲は反論しづらくなります。議論する際は、誰か一人の主張に流されるのではなく、論点を整理しましょう。主観的な議論ではなく、常に事実や結果に目を向けることが大切です。仮説と検証を繰り返し、一つ一つ確実に潰すことが必要です。

議論が錯綜し意見統一できない画像

PDCAの検証で陥るミス④ 課題のたらい回し・先送り

PDCAサイクルの検証フェーズで陥るミスとして、課題のたらい回しや先送りで、検証がすすまない、ということもあります。特に部署をまたいだPDCAが必要な場合、お互いに、責任をなすりつけあうことがあります。そうなると、どっちの部署が手をつけるのか、という合意が取れず、いつまでたっても課題が解決しません。

議論のたらい回しや先送りが起きた際は、決定権を持つポジションの人間に判断を委ねましょう。経営者など決裁権を持つポジションの人間が、現場の実態を理解し、判断を下すことが必要です。

PDCAサイクルの検証が適切にできているか振り返ってみよう

PDCAサイクルの検証フェーズで陥りがちなミスは、気がついたらやってしまっていた、というケースが少なくありません。そのため、検証フェーズが適切にできているか、振り返ることが欠かせません。仮説検証が疎かになれば、新しい課題に目移りします。

できなかったことばかりに着目していては、伸ばすべきところが分かりません。議論が錯綜してしまうと、いつまでたっても意見が統一できません。課題のたらい回しが起きると、検証が止まってしまいます。目標達成のためのPDCAサイクルについて、検証フェーズが適切に行われているかどうか、いま一度振り返ってみましょう。

PDCAで1番大切なことは、日々地道にサイクルを回し続け「習慣化」することです。習慣化させるためのおすすめの手法は「日報」でPDCAを回すことです。日報アプリ「gamba!(ガンバ)」には、PDCAが回しやすいテンプレートが標準で設定されているだけではなく、部門や、役職に応じた複数のテンプレート設定がカンタンにできるなど、日々の業務の中でPDCAサイクルを回し、業務の改善を行うための機能が満載です。

gambaの画像

  • 日報フォーマットをあらかじめ登録できるテンプレート機能

  • Googleカレンダーから簡単にその日の予定を日報にコピーできるカレンダー機能

  • 売上などの目標達成率を簡単に報告できるKPI管理機能

ただいま15日間無料トライアル実施中!また、トライアルをお申し込みいただいたお客様には、日報を具体的にどのように使えば自社の業績が拡大するのかなど、弊社日報コンサルタントが個別のオンラインコンサルティングを行っております。ぜひ、この機会にお試しください。

お役立ちブログの関連記事

叱るだけじゃダメ!部下の成長を促す正しい褒め方とは?

叱るだけじゃダメ!部下の成長を促す正しい褒め方とは?

従業員ファーストへ!残業減らして業績上げる経営術とは

従業員ファーストへ!残業減らして業績上げる経営術とは

明日から使える!あなたの働き方に革命を起こす方法

明日から使える!あなたの働き方に革命を起こす方法

部下育成のお悩み解決!指示を守らない部下への対処法

部下育成のお悩み解決!指示を守らない部下への対処法

お役立ちブログの関連記事

いったいどれだけ働けば報われるの?女性の「長時間労働」問題とは

いったいどれだけ働けば報われるの?女性の「長時間労働」問題とは

ダメ出しばかりはNG!褒めることが「働き方改革」につながるわけ

ダメ出しばかりはNG!褒めることが「働き方改革」につながるわけ

チームビルディングがなぜ今大切なのかチームビルディングとは?目的や大切な理由について解説

チームビルディングとは?目的や大切な理由について解説

【コメントが大事】OJTがうまくいく!日報で新人教育をする3つのコツ

【コメントが大事】OJTがうまくいく!日報で新人教育をする3つのコツ

クラウド型日報管理ツール・システムおすすめ9選!料金や特徴、選び方を解説

1分で登録完了!15日間のお試しが可能です。

メールアドレスと基本情報で簡単に登録ができます。

新着情報

利用料金が最大25%OFF!新年度特別キャンペーンのお知らせ

利用料金が最大25%OFF!新年度特別キャンペーンのお知らせ

業界別DXについて、取り組み事例や実績などを紹介!

業界別DXについて、取り組み事例や実績などを紹介!

勤怠管理と効率化する方法とは?管理項目やシステム導入事例を紹介!

勤怠管理と効率化する方法とは?管理項目やシステム導入事例を紹介!

デザイン思考とは?アート思考との違いとそれぞれのパターン、DXに取り入れた際のメリットなどをご紹介!

デザイン思考とは?アート思考との違いとそれぞれのパターン、DXに取り入れた際のメリットなどをご紹介!

自治体DXとは何か?目的や導入メリット、現状抱えている課題や導入事例と合わせてご紹介!

自治体DXとは何か?目的や導入メリット、現状抱えている課題や導入事例と合わせてご紹介!

15日間無料トライアル実施中
無料トライアルはこちら

1分で登録完了!