PDCAサイクルの検証で陥る4つのミスとは?
PDCAサイクルを回して課題の解決を図る上で、実行した結果を振り返り、効果を検証することはとても大切です。しかし実際の現場では、検証で誤った判断を下してしまったために、目標達成のためのPDCAが迷走してしまうということが頻繁に起きています。
あなたの会社では、検証フェーズで適切な判断ができているでしょうか。検証フェーズで陥りがちなミスと、その対策について解説します。
目次
PDCAの検証で陥るミス① 新しい課題に目移りする
思うようにKPIが伸びないときに、「きっと今やっていることが間違っているに違いない、そうだ新しくこんなことをやってみよう!」と思いつきで、安易に次々とやり方を変えてしまうケース。
やり方を次々と変えれば、一見PDCAを高速で回しているように見えます。しかしPDCAを正確に回していくには、最低限の行動量と最低限の実行期間が必要です。中途半端な行動しかしていないうちに、勝手な判断をしてはいけません。
例えば新しい施策を試して、3日で判断するのと、2週間で判断するのではまったく異なります。一旦2週間という検証期間を設けると決めた以上3日で施策を切り上げてしまうのはやりすぎ。
何ごとも一つ一つの仮説検証をやりきって、次の判断をするということを心がけましょう。PDCAサイクルの検証フェーズでは、仮設検証がしっかりとできているかどうか、慎重な判断が必要です。
PDCAの検証で陥るミス② できなかったことばかり着目する
PDCAの検証フェーズで、できなかったことばかりに着目してしまうのも考えものです。改善点ばかり気にしているだけではいけません。いいところ・できたことを、より伸ばすためにどうするかという考え方を持ちましょう。
PDCAサイクルは「ダメな課題を改善する」ということに重点が置かれがちですが、そのような視点ではうまくいっていること・得意なことを置き去りにし、せっかくのチャンスを潰してしまいかねません。対策としては、改善点と同じ数だけよかったこと・できたことを挙げることを心がけましょう。
できなかったことばかりに着目すれば、社員のモチベーション低下につながります。検証フェーズでは、改善の必要がある「できなかったこと」と、伸ばしていくべき「できたところ」の両方のバランスをとることが欠かせません。よかったことを伸ばす方法を、検証フェーズでは考えることを心がけましょう。
PDCAの検証で陥るミス③ 議論が錯綜して意見統一できない
PDCAサイクルの検証フェーズでは議論が錯綜し意識統一ができない、ということがよくあります。特に、中途半端な経験があって、自己主張の強い人がいると厄介です。自己主張が強い人は「いやいや、わかってないなあ。絶対こっちですよ」と自信にあふれた主張をします。
そういった主張があると、周囲は反論しづらくなります。議論する際は、誰か一人の主張に流されるのではなく、論点を整理しましょう。主観的な議論ではなく、常に事実や結果に目を向けることが大切です。仮説と検証を繰り返し、一つ一つ確実に潰すことが必要です。
PDCAの検証で陥るミス④ 課題のたらい回し・先送り
PDCAサイクルの検証フェーズで陥るミスとして、課題のたらい回しや先送りで、検証がすすまない、ということもあります。特に部署をまたいだPDCAが必要な場合、お互いに、責任をなすりつけあうことがあります。そうなると、どっちの部署が手をつけるのか、という合意が取れず、いつまでたっても課題が解決しません。
議論のたらい回しや先送りが起きた際は、決定権を持つポジションの人間に判断を委ねましょう。経営者など決裁権を持つポジションの人間が、現場の実態を理解し、判断を下すことが必要です。
PDCAサイクルの検証が適切にできているか振り返ってみよう
PDCAサイクルの検証フェーズで陥りがちなミスは、気がついたらやってしまっていた、というケースが少なくありません。そのため、検証フェーズが適切にできているか、振り返ることが欠かせません。仮説検証が疎かになれば、新しい課題に目移りします。
できなかったことばかりに着目していては、伸ばすべきところが分かりません。議論が錯綜してしまうと、いつまでたっても意見が統一できません。課題のたらい回しが起きると、検証が止まってしまいます。目標達成のためのPDCAサイクルについて、検証フェーズが適切に行われているかどうか、いま一度振り返ってみましょう。
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