「叱って育てる」部下育成は間違いの理由
部下にダメ出しを繰り返し叱ることが常態化している組織は、今の時代も根強く残っています。いまの時代、部下はそういう盲従的な上下関係を好みません。
「俺の背中を見て付いて来い」的な育成方法もとっくに終焉を迎えました。社員それぞれの多様な価値観を受け止めつつ、部下を育てる方法とはどのようなものがあるでしょうか。
目次
叱って伸ばす部下育成の間違い①「きちんと話せば言うことを聞く」というのは上司の幻想
上司が常に部下を誉め、声に耳を傾ける姿勢をもって接すると、部下は前向きな思考を持つようになります。
逆に上司が一方的に説得しようとすると、部下の内面に変化は生まれず、押し付けられているような感覚に陥るだけ。きちんと話せば言うことを聞く」というのは上司の幻想です。
その場で部下が「わかりました」といっても、それは「納得した」という意味ではなく、「あなたの指示していることを理解できました」という意味。
人は、物事の考え方ひとつでも、しっかりと腹に落ちないと行動を変えられません。行動は意識によって変化するのです。
意識を変えるには1.部下のよい点を認める2.部下の考えを理解する3.上司が助言する4.やることを自己決定させる5.上司が部下に任せるという5つのステップがとても大切です。
当たり前のことですが、実際働き方に取り入れようと思うと、しっかりと常日頃から意識しないとできることではありません。部下からイエスを取ることを急がないで、ときには「1」と「2」に時間をかけることも大切なのです。
上司として育成をするにあたって、大きく求められるのは「我慢」や「根気」です。「何度言ったらわかってくれるんだ」なんて思っていると、平行線で終わってしまいかねません。
様々な考え方があることを前提に考えたうえで、しっかりと歩み寄るように意識して接していくようにしましょう。
叱って伸ばす部下育成の間違い②「叱る」が常態化すると、考えない組織になる
ミスを繰り返す部下、人はいいのになかなか売れず、業績の上がらない営業マン等、部下に対する悩みは尽きませんよね。
だからといって、「何度言ったら治るんだ」「とにかく契約を取ってこい!」などと叱ることが常態化してしまっては、部下にとっても上司にとっても、ひいては会社にとってもいいことは一つもありません。
「叱ることが常態化している」自体に会社のリスクが潜んでいることに、気がついてください。一方的に上司から指摘や叱咤を受けた部下は、納得しないまま「わかりました」と言ってその場を早く切り上げるようになります。
そうなると、上司は部下が理解したものと思いこみ、次の成果に期待するが、結果にズレが生じてしまうのは当然です。
また、部下は自分で考えていないため、何かあっても軌道修正ができないという問題点も。こうして再び叱責に戻るという、負のスパイラルが出来上がるのです。
また、往々にして、その部下は同じことを下にやります。そうやって考えない組織文化ができ上がっていくことが、会社にとっての一番のリスクです。
「叱る」ことは思考を停止させる行動になりかねない
時には愛情を持った叱咤が必要だという意見もあるでしょう。しかし、叱ること自体が常態化している企業では、社員が自ら自分で考えて行動することができなくなります。
上司の期待にとりあえず応えることばかりを追い求めてしまう部下を育てていくことになります。それではいつまでたっても部下は育たず、上司はさらに激しく叱ることを繰り返すのみです。今一度、会社の育成体制を見つめ直してください。
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