事故報告書の書き方を解説!【例文・無料テンプレート付き】
本記事では、職場で起きた事故の詳細を記録し、再発防止策を立案するための重要なドキュメントである事故報告書の書き方について詳しく解説しています。事故報告書の目的とその重要性、記載すべき項目とその詳細、そして具体的な事例を2つ紹介しています。
また、日報アプリgamba!を利用した事故報告書の作成例もご紹介しています。事故報告書は、事故の再発防止や職場の安全性向上に貢献するため、その書き方を理解し、実際の状況に応用することが重要です。本記事を参考に、事故報告書の作成に取り組んでみてください。
事故報告書とは
事故報告書は、職場で起きた事故の詳細を記録し、原因を分析し、再発防止策を立案するためのドキュメントです。事故報告書は、事故の再発防止や職場の安全性向上に貢献します。
事故報告書の目的と重要性
事故報告書は労働安全衛生管理の基盤となるツールです。事故の発生状況や原因を正確に記録し分析することで、再発防止策の立案と実施が可能になります。また、報告書の共有により組織全体の安全意識が向上し、類似事故の予防にも効果を発揮します。これにより、職場の安全性向上と事故の未然防止につながります。
事故報告書の記入項目
事故報告書には、事故の発生から対応、再発防止までの一連の流れを正確に記録する必要があります。本章では、報告書に記載すべき具体的な項目と、それぞれの記入方法について詳しく解説します。
基本情報の記入
発生日時、場所、報告者名などの基本情報は報告書の土台となります。日付は年月日に加え発生時刻まで正確に記入し、場所は建物名や階数、部屋番号など具体的に特定できる情報を記載します。報告者は実際に現場を確認した人物の氏名と所属部署を明記します。これらの情報は事後の検証や分析の際に重要な役割を果たします。
事故の概要
事故の内容を第三者が理解できるよう、5W1Hの要素を含めて簡潔に記述します。特に「何が」「どのように」発生したのかを明確にし、事故の規模や影響範囲についても具体的な数値を用いて説明します。写真や図面があれば添付し、視覚的な情報も提供することで、状況をより正確に伝えることができます。
被害状況の詳細
人的被害、物的被害、その他の損害について具体的に記載します。負傷者がいる場合は、氏名、年齢、負傷の程度、治療の要否などを明記します。設備や機器の損傷がある場合は、その範囲と程度、修理や交換の必要性を記載します。また、業務への影響や納期遅延などの二次的な影響についても言及します。
事故発生時の状況
事故が発生した際の作業内容、天候、照明条件、機器の稼働状態など、環境要因を詳しく記述します。関係者の位置関係や動きも時系列で整理し、事故に至るまでの経緯を第三者が理解できるよう具体的に記載します。その際、推測や憶測は避け、事実に基づいた記述を心がけます。
初期対応の内容
事故発生後の対応について、時系列順に詳細を記載します。応急処置や上司への報告など、取られた措置とその時刻を明確に記録します。また、対応に関わった人員の氏名や役割も併せて記載し、組織としての対応プロセスを明確にします。
原因分析
事故の直接原因と間接原因を多角的に分析します。人的要因(作業手順の誤り、確認不足など)、設備的要因(機器の不具合、メンテナンス不足など)、管理的要因(マニュアルの不備、教育訓練の不足など)の観点から詳細に検討し、それぞれの要因の関連性も考察します。
再発防止対策
分析された原因に対する具体的な対策を提案します。即時対応が必要な緊急対策と、中長期的に実施する恒久対策を区分して記載します。各対策について、実施時期、担当者、必要な予算、期待される効果を明確にし、実現可能性の高い実効性のある提案を心がけます。
フォローアップ計画
提案された再発防止対策の実施状況を確認するための計画を記載します。具体的なチェック項目、確認時期、確認方法、責任者を明記し、PDCAサイクルを確実に回す仕組みを構築します。定期的な見直しと改善の機会も設定し、継続的な安全管理の向上につなげます。
事故報告書のテンプレートはこちら
下記に必要事項を入力の上、ダウンロードをして下さい。
報告書作成時の3つの注意点
事故報告書の作成には、特に重要な3つのポイントがあります。まず、主観的な推測を避け、客観的な事実のみを記録することが不可欠です。次に、事故発生から対応までの流れを時系列で正確に整理することで、状況の把握と分析が容易になります。さらに、専門用語と一般用語を適切に使い分け、誰が読んでも理解できる明確な表現を心がけることが重要です。これらの点に注意を払うことで、より効果的な報告書を作成することができます。
客観的な事実の記載方法
事故報告書では、「~と思われる」「~のように見えた」といった主観的な表現は避け、「~を確認した」「~の状態だった」など、観察可能な事実を記載します。例えば、「機械が激しく振動していた」ではなく、「機械の振動が通常時の2倍の数値を示していた」というように、具体的な数値や観察事実に基づいて記述します。
時系列での整理のコツ
時系列での記録は、時間と行動を明確に結びつけて記載します。「9:15 異常音を確認」「9:17 設備の緊急停止を実施」「9:20 管理者に第一報」など、具体的な時刻とともに各行動を記録します。また、重要な判断や対応については、その理由や状況も併せて記載することで、より正確な状況把握が可能になります。
適切な言葉遣いのポイント
報告書では、社内の専門用語を使用する場合は必ず注釈を付け、第三者でも理解できるように配慮します。また、「すぐに」「かなり」などの曖昧な表現は避け、「5分以内」「約30%増加」など、具体的な数値を用います。さらに、敬語を適切に使用し、ビジネス文書としての品格を保つことも重要です。
gamba!での報告書作成の3つのメリット
日報アプリgamba!では、様々な機能で事故報告書の作成を支援します。
・テンプレート機能
自由にテンプレートを設定することができます。
報告書支援がスムーズになり、迷わず書き進めることができます。
・スマートフォン対応
Android,iOSともに、専用のアプリを用意しており、迅速に事故の報告ができます。
・画像や動画を無制限に添付可能。
文章だけでは伝わりづらい状況でも写真や動画を添付することができるので、より具体的、かつ誤解の内容に報告をすることができます。
実際の活用事例と成果
gamba!を長年利用されている鈴木電設株式会社様では、事故を含むあらゆる報告をgamba!内で実施しています。
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具体的な取り組みと成果については、インタビュー記事をご覧ください。
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具体的な事故報告書の文章例
以下に、具体的な事故報告書の文章例を2つご紹介します。
事例1:工場での機械の故障
事故の詳細:2023年7月20日、午後3時に工場内の機械が故障し、生産ラインが一時停止した。 事故の原因:定期的なメンテナンスが行われていなかったため、機械の一部が摩耗し、故障した。
再発防止策:定期的なメンテナンスのスケジュールを作成し、遵守する。また、機械の状態を常に監視するシステムを導入する。
事例2:オフィスでのスリップ事故
事故の詳細:2023年7月21日、午前10時にオフィス内で社員が滑って転倒した。
事故の原因:床が濡れていたため、社員が滑って転倒した。
再発防止策:床が濡れている場合はすぐに拭き取る。また、床が濡れていることを知らせるサインを設置する。
日報アプリgamba!を利用した事故報告書の事例
日報アプリgamba!では、事故報告書を簡単に作成することができます。以下に、gamba!を利用した事故報告書の作成例をご紹介します。
上記のような形で、画像付きで分かりやすく事故報告書を作成することが可能です。
また、テンプレートを用いて作成できるため情報の漏れなども解消することができます。
興味を持っていただいた方は、ぜひ一度公式サイトを閲覧して見て下さい。
まとめ
事故報告書は、職場の安全管理における重要なツールです。単なる記録としてではなく、事故の再発を防ぎ、職場全体の安全性を向上させるための貴重な情報源として活用することが大切です。本記事で解説した記入項目や注意点を参考に、より効果的な報告書作成に取り組んでいただければ幸いです。特に、客観的な事実の記載、時系列での整理、適切な言葉遣いを意識し、再発防止に向けた具体的な対策を提案することで、職場の安全文化の醸成につなげていきましょう。
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