【リピーター2倍】飲食店の日報の書き方とは?メリットから活用事例まで紹介
飲食店の売上拡大で一番重要なカギは、何度もお店に足を運んでくれるリピーターを増やすこと。
しかし、新規のお客様を呼び込むのは、広告や人的コストがかかります。
だからお客様をお店のファンにすることが大切です。
そこで重要なツールとなるのが「日報」です。
店舗スタッフの日報で、リピーターを2倍に増やすことに成功した飲食店を紹介します。
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飲食店の日報とは?
飲食店の日報は、店舗の日々の営業状況や出来事を記録するツールです。売上、来客数、人気メニュー、スタッフの勤務状況、気づきや改善点などを記載します。これにより、店舗運営の効率化、サービス品質の向上、スタッフ間のコミュニケーション強化が図れます。また、長期的なデータ分析や経営戦略の立案にも活用できます。日報は単なる記録ではなく、店舗の成長と改善を促進する重要な管理ツールとして機能します。
売上日報との違い
飲食店の日報と売上日報は、似て非なるものです。売上日報が主に売上金額、客数、平均客単価などの数値データに焦点を当てるのに対し、飲食店の日報はより包括的です。売上以外にも、スタッフの気づき、お客様の反応、メニューの人気度、店内の雰囲気、改善点などの定性的な情報も含みます。また、売上日報が経営者や管理者向けの財務管理ツールであるのに対し、飲食店の日報はスタッフ全員が関わる情報共有と業務改善のためのツールとして機能します。
飲食店で日報を書くメリット
飲食店で、日報を記載するメリットはなんでしょうか。大き分けて3つのメリットがございます。
- 業務の効率化と適切な改善策の実施
日報を導入することで、営業状況を正確に把握し、売上や在庫の変動、スタッフのシフト状況を一目で確認できます。これにより、無駄を減らし、迅速に改善策を講じることが可能です。 - スタッフ間の情報共有の強化
日報を通じてスタッフ間の情報共有がスムーズになり、チーム全体の連携が強化されます。コミュニケーションの向上は、業務の円滑な遂行に繋がります。 - 長期的な経営戦略への活用
日々の課題や成功事例を記録することで、経営戦略の見直しや改善に役立ちます。蓄積されたデータを分析し、効果的な経営判断を行うための貴重な資料となります。
飲食店スタッフに書いてもらいたい日報項目
飲食店の日報は、売上アップやコスト削減のヒントを記載してもらうと良いでしょう。
時間帯別の売上と所感
飲食店は季節や曜日、時間帯によって混雑度が変わります。
そのため、季節、月、曜日や時間帯ごとの売上と、所感を記載しましょう。
時間帯ごとの売上を把握することで、シフト調整や在庫管理にも役立ちます。
属性毎の人気メニュー
客層毎にどんな商品が人気なのか、情報を記録していきましょう。
例えば…
- ランチは男性が多いので丼もののセットが売れる。単価は安めの800円以下。
- ディナーは女性が多くデザートセットが売れる。単価は高めの2000円。
客層毎の人気メニューの傾向を把握できると、商品のメニュー開発や効果的なキャンペーン施策
も実施できるようになります。
現場でしか分からない「気づき」
スタッフの気づきは、積極的にシェアしてもらいましょう。
売上げアップに繋がる重要なヒントが多く含まれています。
特に、シフト制勤務の場合は、スタッフ同士の情報共有ができるので、
接客サービススキルや顧客満足度の向上を引き出すことになります。
お客様からのクレーム
お客様からのクレームは、業務改善に役立つ重要なヒントになります。
また、スタッフへの周知にもつながり、クレームの再発防止に役立ちます。
また、クレームが起きたときにどのような対応をしたかも記録しておくと
今後、他店舗で起きたときのクレーム対応の参考になります。
「どんなクレームが来て、どういった対応をし、結果どうなったのか」
を残すことで、今後のサービス改善に役立てていきましょう。
飲食店で日報を書く際のポイント
飲食店に限らず、日報は始めるのは簡単ですが継続をするのが非常に難しいものです。
ここでは、飲食店で日報を継続的に書いてもらうためのポイントについて3つ紹介いたします。
誰に何を記載してもらうかの日報のルール作りをする
日報のルール作りは、情報の整理と共有を円滑にするために重要です。店長は売上高や顧客のフィードバック、シフトリーダーはシフトの進行状況、スタッフは業務の進捗や改善点などを記載することが一般的です。
日報はシフト終了後すぐに記載し、専用のフォーマットやツールを使用することをおすすめします。上司は日報を確認し、24時間以内にフィードバックを行うことで、スタッフのモチベーション向上と業務改善を促します。これにより、効率的な運営が可能となります。
上司など管理する側は日報の提出があった際は必ずフィードバックをする
日報は往々にして、続けるのが非常に難しいです。フィードバックはスタッフのモチベーションを向上させ、業務の質を高め日報の継続をするためにも必要です。
フィードバックを通じて、スタッフは自分の仕事の重要性を認識し、改善点を理解することができます。また、コミュニケーションが円滑になり、職場の雰囲気も良くなります。
ITツール(日報アプリ)を活用して日報を運用する
通常の業務以外に、日報を記載してもらうと現場に大きな負担がかかります。
負担を軽減するために、日報を専用に書ける日報アプリをおすすめいたします。簡単に記載をすることが可能で、導入も他のツールに比べると簡単になっております。
日報をデジタル化することにより、現場の雰囲気も良くなり分析コストも減ります。
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日報でリピーターを2倍にした理由
① オススメの提案方法を共有
ホールスタッフに「接客で工夫したこと」を日報に書くという取り組み。
例えば、「こちらオススメですよ」と声をかけたなど、接客で何を心がけ、
実践したのかを日報に書いてもらうわけです。
たったこれだけのことですが、スタッフ内に「少しでも工夫するように頑張ろう」
という意識が生まれます。
飲食店にとって、一杯、一皿でも多くの注文をとれるかどうかが売上のカギ。
ちょっとした声のかけ方一つで、売上が変わってきます。
この取り組みで客単価は上昇し、リピーターの獲得につながりました。
② 今月のアイディア大賞
毎月一回、日報から「感心した取り組み」をピックアップし、表彰する取り組みです。
ただ、新しい取り組みだけを評価すると表彰される人が偏ってしまうので、
工夫を取り入れて自分も実践したことに対しても評価する仕組みにしました。
すると、スタッフがさまざまな工夫を実践し、成果を日報で共有するようになりました。
みんなが自然に真似をするという風土を作ったのです。
この取り組みでスタッフは日報を積極的に読み、コメントを通じてコミュニケーションが
図られるようになりました。その結果、日報が重要なコミュニケーションツールとなり、
取り組みがどんどん他の店舗に広がっていくようになりました。
飲食店の売上拡大は、こうしたスタッフのモチベーションがカギなのです。
③ 調理方法や接客デモンストレーションを動画共有
チェーン店の場合、新メニューが出るたびに店長が覚え、厨房スタッフに指導しなければなりません。
常に人手不足な飲食店にとって、季節ごとにやってくるこの作業は大変。
店長をわざわざ本部に呼び寄せ、説明することもあるでしょう。
そこで、日報アプリを導入することにしました。決め手は「動画を共有できる」こと。
これによって、チェーン店はわざわざ紙のマニュアルを作る必要がなくなります。
さらに、店長をわざわざ本部に呼び寄せ、説明する必要もなくなりました。
また、アルバイトスタッフもあらかじめ自分のスマホでチェックができ、店長が一から教える
必要がなくなったのです。
わずかなコストで大幅な人件費等のコスト削減に繋がりました。
リピーターを増やす接客術を店舗スタッフに広めるには、最適なツールです。
飲食店の日報アプリ活用事例
飲食店スタッフはアルバイトが多く、立ち仕事で忙しいので、
スマホで使える日報アプリを活用して、日報を書いてもらうのがオススメです。
ここでは、実際に日報を有効活用している飲食店を紹介します。
株式会社アークス
カレー専門店「100時間カレー」を運営している株式会社アークス。
急速な店舗拡大による従業員数の増加で、スタッフとコミュニケーションが取りづらい
という悩みを抱えていました。そこで、日報アプリを導入。
スタッフに日報を記入してもらうことで、モチベーションや悩みに気づけるようになり、
退職リスクや体調管理などの対策もスムーズに取れるようになりました。
日報提出率は100%。売上や客単価といったKPI管理を見える化することで
スタッフ売上の意識が高まり、モチベーション向上にも役立っています。
株式会社ポルチーニ
大阪福島で「タヴェルナ・ポルチーニ」をはじめとした計5店舗を展開するポルチーニグループ。
スタッフの意識向上や、モチベーションアップに繋がる体制づくりのために、日報アプリを導入。
チャットではやり取りが流れてしまっていたが、日報専用アプリだとしっかり読んでもらえるように。
次第に理念が浸透していき、体現化することが習慣になりました。
また、研修での学びを日報でシェアすることで、本人の振り返りになるのはもちろんのこと、
研修に参加していないスタッフとも共有することで知識を高めることができました。
まとめ
ぜひ日報を取り入れて、売上アップやリピーターの定着に生かしましょう。
スタッフの努力や工夫を日報で共有することで、店舗内やチェーン展開でも波及効果を生み出します。
また、スタッフとのコミュニケーションツールとしても活用できます。
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