飲食店の日報の書き方とは?記載項目や売上拡大に向けた取り組み、活用事例を徹底解説【無料テンプレート有り】

最終更新日:2025年5月12日

 

飲食店の日報の書き方とは?記載項目や売上拡大に向けた取り組み、活用事例を徹底解説【無料テンプレート有り】

飲食店の売上拡大で一番重要なカギは、何度もお店に足を運んでくれるリピーターを増やすこと。
しかし、新規のお客様を呼び込むのは、広告や人的コストがかかります。
だからお客様をお店のファンにすることが大切です。

そこで重要なツールとなるのが「日報」です。
店舗スタッフの日報で、リピーターを2倍に増やすことに成功した飲食店を紹介します。

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飲食店の日報とは?

飲食店の日報は、店舗の日々の営業状況や出来事を記録するツールです。売上、来客数、人気メニュー、スタッフの勤務状況、気づきや改善点などを記載します。これにより、店舗運営の効率化、サービス品質の向上、スタッフ間のコミュニケーション強化が図れます。また、長期的なデータ分析や経営戦略の立案にも活用できます。日報は単なる記録ではなく、店舗の成長と改善を促進する重要な管理ツールとして機能します。

売上日報との違い

飲食店の日報と売上日報は、似て非なるものです。売上日報が主に売上金額、客数、平均客単価などの数値データに焦点を当てるのに対し、飲食店の日報はより包括的です。売上以外にも、スタッフの気づき、お客様の反応、メニューの人気度、店内の雰囲気、改善点などの定性的な情報も含みます。また、売上日報が経営者や管理者向けの財務管理ツールであるのに対し、飲食店の日報はスタッフ全員が関わる情報共有と業務改善のためのツールとして機能します。

飲食店で日報を書くメリット

飲食店で、日報を記載するメリットはなんでしょうか。大き分けて3つのメリットがございます。

  1. 業務の効率化と適切な改善策の実施
    日報を導入することで、営業状況を正確に把握し、売上や在庫の変動、スタッフのシフト状況を一目で確認できます。これにより、無駄を減らし、迅速に改善策を講じることが可能です。
  2. スタッフ間の情報共有の強化
    日報を通じてスタッフ間の情報共有がスムーズになり、チーム全体の連携が強化されます。コミュニケーションの向上は、業務の円滑な遂行に繋がります。
  3. 長期的な経営戦略への活用
    日々の課題や成功事例を記録することで、経営戦略の見直しや改善に役立ちます。蓄積されたデータを分析し、効果的な経営判断を行うための貴重な資料となります。

飲食店スタッフに書いてもらいたい日報項目

飲食店の日報は、売上アップやコスト削減のヒントを記載してもらうと良いでしょう。

時間帯別の売上と所感

飲食店は季節や曜日、時間帯によって混雑度が変わります。
そのため、季節、月、曜日や時間帯ごとの売上と、所感を記載しましょう。

時間帯ごとの売上を把握することで、シフト調整や在庫管理にも役立ちます。

属性毎の人気メニュー

客層毎にどんな商品が人気なのか、情報を記録していきましょう。

例えば…

  • ランチは男性が多いので丼もののセットが売れる。単価は安めの800円以下。
  • ディナーは女性が多くデザートセットが売れる。単価は高めの2000円。

客層毎の人気メニューの傾向を把握できると、商品のメニュー開発や効果的なキャンペーン施策
も実施できるようになります

現場でしか分からない「気づき」

スタッフの気づきは、積極的にシェアしてもらいましょう。
売上げアップに繋がる重要なヒントが多く含まれています。

特に、シフト制勤務の場合は、スタッフ同士の情報共有ができるので、
接客サービススキルや顧客満足度の向上を引き出すことになります。

お客様からのクレーム

お客様からのクレームは、業務改善に役立つ重要なヒントになります。
また、スタッフへの周知にもつながり、クレームの再発防止に役立ちます。

また、クレームが起きたときにどのような対応をしたかも記録しておくと
今後、他店舗で起きたときのクレーム対応の参考になります。

「どんなクレームが来て、どういった対応をし、結果どうなったのか」
を残すことで、今後のサービス改善に役立てていきましょう。

お客様からのお褒めの言葉・感謝の声

お客様からいただいた感謝の言葉や満足度の高い接客事例は、スタッフのモチベーション向上に直結する重要な記録項目です。「料理の説明が丁寧で美味しさが伝わった」「子供への配慮が嬉しかった」といった具体的なエピソードを日報に記載することで、成功体験を全スタッフで共有できます。

これらの事例は、新人教育の教材としても活用できるほか、優れた接客を行ったスタッフの評価材料にもなります。また、お褒めの言葉を受けた料理や接客方法は、他のスタッフも積極的に取り入れることで、店舗全体のサービス品質向上につながります。定期的にお褒めの言葉を集計し、月間MVPの選出などに活用することも効果的です。

トラブル対応と解決方法

日々の営業で発生する様々なトラブルとその対応方法を記録することは、再発防止と迅速な問題解決に不可欠です。例えば、予約の重複、料理の提供遅延、設備の故障など、どんな小さなトラブルでも記録しておくことで、将来的な改善策の検討材料となります。

重要なのは、単に問題を記載するだけでなく、「どのように対応し、どう解決したか」まで詳細に記録することです。成功した対応方法は他のスタッフの参考になり、うまくいかなかった対応は改善点として共有できます。また、トラブルの傾向を分析することで、予防策を講じることも可能になります。定期的にトラブル事例を振り返り、マニュアルの改訂や研修内容の見直しに活用しましょう。

飲食店で日報を書く際のポイント

飲食店で日報を継続的に運用し、実際の成果につなげるためには、いくつかの重要なポイントがあります。日報は始めるのは簡単ですが、形骸化させずに効果的に活用し続けることが課題となります。ここでは、日報を成功させるための5つの実践的なポイントを紹介します。

誰に何を記載してもらうかの日報のルール作りをする

日報のルール作りは、情報の整理と共有を円滑にするために重要です。店長は売上高や顧客のフィードバック、シフトリーダーはシフトの進行状況、スタッフは業務の進捗や改善点などを記載することが一般的です。

日報はシフト終了後すぐに記載し、専用のフォーマットやツールを使用することをおすすめします。上司は日報を確認し、24時間以内にフィードバックを行うことで、スタッフのモチベーション向上と業務改善を促します。これにより、効率的な運営が可能となります。

上司など管理する側は日報の提出があった際は必ずフィードバックをする

日報は往々にして、続けるのが非常に難しいです。フィードバックはスタッフのモチベーションを向上させ、業務の質を高め日報の継続をするためにも必要です。

フィードバックを通じて、スタッフは自分の仕事の重要性を認識し、改善点を理解することができます。また、コミュニケーションが円滑になり、職場の雰囲気も良くなります。

ITツール(日報アプリ)を活用して日報を運用する

通常の業務以外に、日報を記載してもらうと現場に大きな負担がかかります。

負担を軽減するために、日報を専用に書ける日報アプリをおすすめいたします。簡単に記載をすることが可能で、導入も他のツールに比べると簡単になっております。

日報をデジタル化することにより、現場の雰囲気も良くなり分析コストも減ります。

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簡潔で読みやすい日報フォーマットを採用する

日報の継続率を高めるには、記入しやすく読みやすいフォーマットの採用が重要です。項目を絞り込み、チェックボックスや選択式の項目を活用することで、忙しい営業時間後でも短時間で記入できるようになります。具体的には、定型的な項目(売上、客数、天候など)は選択式にし、自由記述欄は「本日の気づき」「改善提案」など3〜4項目に限定します。

また、スマートフォンで入力できるフォーマットにすることで、場所を選ばず記入できる環境を整えることも大切です。視覚的にも見やすいレイアウトを心がけ、重要な情報がすぐに把握できるよう工夫しましょう。定期的にスタッフからフィードバックを受け、使いやすさを改善していくことで、日報の定着率が向上します。

定期的な日報の振り返り会を実施する

日報を単なる記録で終わらせないために、週次や月次での振り返り会を実施することが重要です。振り返り会では、蓄積された日報データから売上傾向、顧客の声、スタッフの気づきなどを分析し、具体的な改善策を検討します。例えば、特定の時間帯の売上が低い場合は、その時間帯向けの限定メニューの導入を検討するなど、データに基づいた施策立案が可能になります。

また、優れた取り組みや工夫を全員で共有することで、ベストプラクティスの横展開が促進されます。振り返り会は、日報を書いたスタッフへのフィードバックの場としても機能し、「自分の意見が経営に反映される」という実感を持ってもらうことで、日報への取り組み意欲が向上します。定期的な振り返りにより、PDCAサイクルを確実に回すことができます。

飲食店の日報における売上拡大に向けた取り組み

① オススメの提案方法を共有

ホールスタッフに「接客で工夫したこと」を日報に書くという取り組み。
例えば、「こちらオススメですよ」と声をかけたなど、接客で何を心がけ、
実践したのかを日報に書いてもらうわけです。

たったこれだけのことですが、スタッフ内に「少しでも工夫するように頑張ろう」
という意識が生まれます。

飲食店にとって、一杯、一皿でも多くの注文をとれるかどうかが売上のカギ。
ちょっとした声のかけ方一つで、売上が変わってきます。

この取り組みで客単価は上昇し、リピーターの獲得につながりました。

オススメ料理の画像

② 今月のアイディア大賞

毎月一回、日報から「感心した取り組み」をピックアップし、表彰する取り組みです。
ただ、新しい取り組みだけを評価すると表彰される人が偏ってしまうので、
工夫を取り入れて自分も実践したことに対しても評価する仕組みにしました。

すると、スタッフがさまざまな工夫を実践し、成果を日報で共有するようになりました。
みんなが自然に真似をするという風土を作ったのです。

この取り組みでスタッフは日報を積極的に読み、コメントを通じてコミュニケーションが
図られるようになりました。その結果、日報が重要なコミュニケーションツールとなり、
取り組みがどんどん他の店舗に広がっていくようになりました。

飲食店の売上拡大は、こうしたスタッフのモチベーションがカギなのです。

 

店長が選ぶベスト接客大賞の画像

③ 調理方法や接客デモンストレーションを動画共有

チェーン店の場合、新メニューが出るたびに店長が覚え、厨房スタッフに指導しなければなりません。
常に人手不足な飲食店にとって、季節ごとにやってくるこの作業は大変。

店長をわざわざ本部に呼び寄せ、説明することもあるでしょう。
そこで、日報アプリを導入することにしました。決め手は「動画を共有できる」こと。

これによって、チェーン店はわざわざ紙のマニュアルを作る必要がなくなります。
さらに、店長をわざわざ本部に呼び寄せ、説明する必要もなくなりました。

また、アルバイトスタッフもあらかじめ自分のスマホでチェックができ、店長が一から教える
必要がなくなったのです。

わずかなコストで大幅な人件費等のコスト削減に繋がりました。
リピーターを増やす接客術を店舗スタッフに広めるには、最適なツールです。

日報の動画
日報アプリで動画共有

飲食店の日報アプリ活用事例

飲食店スタッフはアルバイトが多く、立ち仕事で忙しいので、
スマホで使える日報アプリを活用して、日報を書いてもらうのがオススメです。

ここでは、実際に日報を有効活用している飲食店を紹介します。

株式会社アークス

株式会社アークス 米田社長

カレー専門店「100時間カレー」を運営している株式会社アークス。
急速な店舗拡大による従業員数の増加で、スタッフとコミュニケーションが取りづらい
という悩みを抱えていました。そこで、日報アプリを導入。

スタッフに日報を記入してもらうことで、モチベーションや悩みに気づけるようになり、
退職リスクや体調管理などの対策もスムーズに取れるようになりました。

日報提出率は100%。売上や客単価といったKPI管理を見える化することで
スタッフ売上の意識が高まり、モチベーション向上にも役立っています。

出典:株式会社アークスの日報活用事例

株式会社ポルチーニ

日報アプリでスタッフが積極的になった株式会社ポルチーニ

大阪福島で「タヴェルナ・ポルチーニ」をはじめとした計5店舗を展開するポルチーニグループ。
スタッフの意識向上や、モチベーションアップに繋がる体制づくりのために、日報アプリを導入。

チャットではやり取りが流れてしまっていたが、日報専用アプリだとしっかり読んでもらえるように。
次第に理念が浸透していき、体現化することが習慣になりました。

また、研修での学びを日報でシェアすることで、本人の振り返りになるのはもちろんのこと、
研修に参加していないスタッフとも共有することで知識を高めることができました。

出典:株式会社ポルチーニの日報導入事例

まとめ

ぜひ日報を取り入れて、売上アップやリピーターの定着に生かしましょう。
スタッフの努力や工夫を日報で共有することで、店舗内やチェーン展開でも波及効果を生み出します。
また、スタッフとのコミュニケーションツールとしても活用できます。

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