「働きアリの法則」から学ぶリーダーシップとは?|パレートの法則の違い
あなたがそのプロジェクトのトップを任されたとしたら、どんな気持ちになるでしょうか。
「楽しみだ!」「自分にうまくやれるかな…」といった様々な感情が湧くでしょう。
人をまとめる立場として大事なのは「部下に仕事を任せる」こと。
しかし、行動的な人、怠ける人、卒なくこなす人と様々な性格の部下がいます。そこで覚えておきたい「働きアリの法則」。
グループを俯瞰的に見た時にリーダーが取るべき行動について考えます。
目次
働きアリの法則とは?
「働きアリの法則」とは、働きアリの行動から導き出された法則で「2割はよく働き、6割は普通に働き、2割は怠ける」法則のこと。
これは集団で行動を起こすときにほぼ必ず起きる現象です。
あなたのグループ全体を見渡してみましょう。
- 2割は「よく働くグループ」で、仕事をがんばってくれる存在。ほとんど上司が口を出す必要がない、と思えるほどです。
- 6割は「普通に働くグループ」。割合として一番多く、ついリーダーがその中で仕事を手伝ってしまうことも多くなりがち。これでは効果的なリーダーシップは発揮できません。
- 2割は「怠けるグループ」。目に付くので怒りを覚えることもあります。
普通に働く6割と揉め事を起こすことが多々あるので、準備しておく必要があります。
働きアリの法則とパレートの法則の違い
働きアリの法則と似たような意味で、パレートの法則という言葉があります。
パレートの法則は、全体の80%の結果が20%の要因によるという原則で、様々な分野に適用されます。一方、働きアリの法則は労働者の生産性を最大化する働き方に焦点を当てた原則です。
パレートの法則は少数の要因が大きな影響を持つことを示し、働きアリの法則は効率的な働き方を示します。
リーダーは全体を俯瞰した行動が求められる
リーダーは全体を俯瞰した上で、効率が悪い点や問題が起きている点を察知し、全体最適を測りましょう。
プロジェクト全体の方向性や、判断に軸足を置くという事を忘れてはいけません。
会社が求めるリーダーシップとは
さて、リーダーシップを大いに発揮し、プロジェクトも成功に終わりました。
会社はそれをどう見ているでしょうか?
「まぁ、普通に終わったな」という見方しかしていないかもしれません。
頑張ったのにその評価になるのは何故でしょうか?
もしかしたらそれはあなたがプロジェクトの成功だけを目指しているからかもしれません。
会社はプロジェクトの成功だけでなく、同時にそのプロジェクトでメンバーがどれだけ成長したかを見ています。
プロジェクトが成功しても、メンバーがリーダーの指示通り行っていただけでは、会社から見たリーダーへの評価は「ひとまず合格点」という程度になるかもしれません。
では、リーダーとしてどうするべきなのでしょうか。
評価されるリーダーになるには
働きアリの2割は自ずと仕事をします。その2割を3割、4割にすること。普通の働き、もしくは「働きアリ」以外の8割から、どれだけ成長したメンバーを輩出できるかもリーダーの評価に繋がります。
あなたがリーダーの時に成長した部下が増えた時、リーダーとしての評価は高いものとなります。
新入社員の成長にも活用できる働きアリの法則
働きアリの法則にはもう一つ特徴があります。
あるグループで普通の働きをしていた6割を別のグループとしてプロジェクトを立ち上げたとしましょう。
すると不思議なことに、普通の働き方をしていたグループがまた「2割はよく働き、6割は普通に働き、2割は怠ける」状態になります。
新入社員、ベテラン社員といった肩書に関係なく組織ではこの働きアリの法則に則って分かれます。こちらから任命せずとも、グループからリーダーが必ず現れてリーダーシップを自然と発揮するようになります。
新入社員を集めてレクリエーションのグループを作る場合、この働きアリの法則に任せてみると良いかもしれません。自然とリーダーシップを発揮するメンバーが現れるでしょう。
無理に任命や変更、指示をしてしまうと、彼らのモチベーションに良くない影響を与える可能性もあります。
新入社員の自主性や行動力を見極めるためにも、見守ることに徹してみましょう。
まとめ
様々な場面で応用できる「働きアリの法則」。今回はリーダーシップの観点からご紹介でした。
ぜひ、あなたがリーダーを務める際に活用してみてください。
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