日報フォーマットを作成するコツとは?無料テンプレートや運用する際のポイントを解説

最終更新日:2025年10月15日

日報は、毎日の業務の振り返りと記録に欠かせないツールです。この記事では、日報の基本的な概念から、週報・月報との違い、効果的な日報のフォーマット作成・運用のポイントまで、日報を最大限に活用するための情報を網羅的に提供します。
日報が個人の業務の振り返りや組織全体のコミュニケーションの質の向上にどのように寄与するか、その具体的な方法とともに解説していきます。

無料の日報フォーマットはこちらからダウンロード!

業務の効率化や情報共有を促進する日報作成に役立つ基本的なテンプレートをご用意しました。どんな業界や職種でも応用できる汎用性の高いフォーマットとなっていますので、すぐにダウンロードしてご活用いただけます。より専門的な目的別テンプレートは記事の下部でもご紹介していますので、用途に合わせてお選びください。

Excelのフォーマット

Excel形式の日報テンプレートでは、業務内容、進捗状況、課題点などの基本項目を簡潔に記録できます。数値データの集計や自動計算機能を活用したい方におすすめです。以下のリンクからダウンロードできます。

日報テンプレートをダウンロード(Excel・Word版が同梱されています。)

Wordのフォーマット

Word形式の日報テンプレートは、よりテキスト重視の報告に適しています。詳細な業務内容や気づきを文章で残したい場合に便利です。シンプルで使いやすいレイアウトになっていますので、すぐにカスタマイズして使い始められます。

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日報とは

日報とは、毎日の業務内容や進捗、遭遇した問題点などを記録する報告書です。この文書は、個人の業務の振り返りに役立つだけでなく、チームや上司とのコミュニケーションを促進し、業務の透明性を高める効果があります。日報を効果的に活用することで、業務の効率化や生産性の向上につながり、組織全体のパフォーマンスの向上に寄与します。

週報・月報との違い

日報は毎日の業務を記録するもので、その日1日の活動を詳細に振り返ります。一方、週報は1週間の業務のまとめであり、重要な成果や課題、次週の目標などを記録します。月報では、さらに長い期間を振り返り、月単位での業務の成果や進捗、反省点や次月の計画をまとめます。これらの報告書は、日報がより頻繁で詳細な情報を提供するのに対し、週報と月報はより大きな視点で業務を評価するためのものです。日報フォーマットを選ぶ際には、このような違いを理解し、目的に合った形式を選択することが重要です。

日報の種類

日報の種類主な特徴・目的
業務日報(作業日報)1日の業務活動を詳細に記録し、チームメンバーや上司と共有するための基本的な日報です。作業内容、進捗状況、課題や改善点を整理して報告します。
研修日報社内研修や外部セミナーなどの研修内容を振り返り、学んだことや今後の活用方法を記録します。知識の定着と組織全体での学習成果の共有が目的です。
営業日報営業担当者が顧客訪問や営業活動の結果を報告します。商談の進捗、受注状況、新規開拓の成果、今後のアクションプランなどを詳細に記載します。
店舗営業日報小売店や飲食店などで日々の売上実績や来客数を記録します。商品の動向、スタッフの状況、店舗運営上の課題や改善提案なども含めて報告します。

日報の項目をフォーマット化するメリットとは

日報の項目をチーム内で統一してフォーマット化することには、多くのメリットがあります。まず、情報の一貫性が保たれるため、複数メンバーの報告を比較・分析しやすくなります。また、定型フォーマットがあることで報告者は何を書くべきかが明確になり、重要な情報の漏れを防ぐことができます。

フォーマット化された日報は、データの蓄積と傾向分析にも役立ちます。例えば、「課題」の項目を設けることで、チーム全体で発生している共通の問題点を早期に発見できます。また、「成果」の項目を通じて、効果的な業務手法の共有にもつながります。

さらに、新しいメンバーが加わった際も、統一されたフォーマットにより業務の引き継ぎやナレッジの共有がスムーズになります。日報を書く側も読む側も、慣れたフォーマットであればストレスなく情報をやり取りでき、継続的な運用が可能になるでしょう。

日報のフォーマット(テンプレート)を作成する方法

効果的な日報フォーマットを作成するには、目的に応じた項目選定と共有方法の検討が重要です。以下では、日報の管理・共有手段の選び方と、基本的な項目の決め方について解説します。

日報管理・共有する手段を選ぶ

日報を効果的に活用するためには、適切な管理・共有手段を選ぶことが重要です。主な選択肢とそれぞれのメリットは以下の通りです。

  • ExcelやWordを使用した方法
    • 特別なツールが不要で導入コストがかからない
    • 自由度が高く、必要に応じてカスタマイズしやすい
    • 多くの人が操作に慣れているため、教育コストが低い
  • クラウドサービス(Google DocsやDropboxなど)
    • リアルタイムで情報共有ができる
    • 場所を選ばずアクセスできる
    • バージョン管理が容易で履歴を残せる
  • ビジネスチャットツール(SlackやTeamsなど)
    • 即時性が高く、コミュニケーションが活性化する
    • 日報の投稿と同時にフィードバックができる
    • 検索機能を使って過去の情報を簡単に見つけられる
  • 専用の日報アプリ・ツール
    • 日報に特化した機能が充実している
    • データの集計・分析が容易
    • テンプレート機能やリマインド機能で継続的な運用をサポート

組織の規模や文化、必要な機能に応じて最適な手段を選びましょう。複数の手段を組み合わせることも有効です。

日報の項目を決める

効果的な日報を作成するためには、目的に合った項目を設定することが重要です。以下に一般的な日報の項目例と記載例を示します。

項目記載例説明
日付・氏名2025/3/10 山田太郎基本情報として必須
業務内容プロジェクトA資料作成、顧客B商談その日に行った業務を簡潔に記載
成果・実績プロジェクトA資料完成、顧客Bから発注の意向を獲得具体的な成果や達成した内容を記載
課題・問題点システム不具合で作業が30分遅延業務中に発生した問題や障害を記載
対応策・改善点IT部門に連絡し、翌日までに修正予定課題に対する対策や改善方法を記載
翌日の予定プロジェクトCミーティング、顧客D訪問翌日の業務計画を記載
気づき・学び顧客との事前準備が不足していた業務を通じて得た気づきや学びを記載

これらの項目は一例であり、組織の目的や業務内容に応じてカスタマイズすることが重要です。例えば、営業部門であれば「訪問件数」や「商談結果」、開発部門であれば「進捗率」や「テスト結果」など、部門特有の項目を追加すると効果的です。

項目を決める際は、「必要最小限」を心がけましょう。項目が多すぎると記入者の負担になり、継続が難しくなります。まずは基本的な項目からスタートし、運用しながら必要に応じて調整していくことをおすすめします。

日報のフォーマット(テンプレート)を作成・運用する際のポイント

日報のフォーマットを作成・運用する上で大事なポイントをご紹介します。日報で大事であり、かつ大変なのは「続ける」こと。書く側も読む側もなるべく負担がないように運用するにはどうすれば良いか検討しましょう。

日報の目的を考える

日報のフォーマットを検討する上で何よりも大事なのが「日報の目的」です。あなたの組織ではなぜ日報を運用しているのでしょうか。例えば新入社員の研修として日報を運用したい場合、社員の成長に主眼を置いて「PDCAサイクル」に主眼を置いた項目を設定すると良いでしょう。例えば、「今日の予定(Plan)」「実際に行ったこと(Do)」「振り返り(Check)」「翌日以降の予定(Action)」といった項目を含めると目的に沿った内容になります。

必要な項目を抑える

前述したように、日報の目的に合わせて必要な項目を設定していきます。現場の状況を管理したい場合には、管理する上でどんな情報を知りたいか検討することが、項目を決めるのに有効です。例えば、時間単位での作業量を知りたい場合には時系列での作業内容、作業量を記載してもらうことが有効に働くでしょう。大事なのは目的から逆算して項目を検討することです。

投稿ルールを設定する

日報の目的に合わせて投稿ルールも決まっていきます。なるべくタイムリーな情報が欲しい時には、業務終了時に必ず投稿してもらうルールを設定することが重要でしょう。一方で、必ずしもタイムリーな情報が重要なのではなく、日報を作成するメンバー自身の成長に主眼を置いている場合には、時間制限ではなく、じっくりと考えて記載してもらうようなルール決めが大事になります。

フィードバックを行う

業務終了間際に日報を作成することはそれなりの労力を伴う作業です。それに対するリアクションがなかったとしたら、「何のためにわざわざ日報を作成しているんだろう」と徒労感を拡大させてしまいます。日報を作成したことに対する労いと、メンバー自身の成長を促進するためにもフィードバックは必ず返すようにしましょう。

日報アプリ・ツールを活用する

本格的に「日報で社内コミュニケーションを改善したい」「日報で生産性を高めたい」といった方には専用の日報アプリの利用をおすすめします。日報に特化した機能が豊富に搭載されていて、より簡単に、効果を上げる形で日報を運用できます。

日報フォーマット(テンプレート)【無料】

目的別に日報のテンプレートをしました。
もちろんそのままご利用いただくこともアレンジしてご利用いただくこともできます。
以下の記事でもさらに多くのテンプレートをご紹介しています。

基本的な業務日報フォーマット(Excel・Word)

基本的な業務日報の項目が揃ったテンプレートです。日報として一般的な目的である業務報告の目的を忠実に果たす、オーソドックスなテンプレートです。まずはこちらのテンプレートを利用して、組織や目的に合わせて項目を編集してみることをおすすめします。

フォーマットのダウンロード

時系列型の業務日報フォーマット(Excel・Word)

時系列の項目を追加することで、より時間単位での報告の側面を強めたテンプレートです。時間単位での報告は管理者側からすると非常に安心感がありますが、日報を作成する側からすると、日報作成性にかかる労力や精神的負担も増すことに注意が必要です。日々の報告としてどのくらいの粒度を求めるのかは目的に応じて検討してみましょう。

フォーマットをダウンロードする

【研修用】業務日報フォーマット(Excel)

新入社員の研修で日報を書いてもらう、といったシチュエーションを想定した業務日報のテンプレートです。業務の円滑な進行、というよりは業務の正確な報告と、振り返りによる成長を目的にした項目を多く取り入れています。新入社員を想定した日報の模範的な書き方は以下の記事をご覧下さい。

Screenshot

テンプレートのダウンロード

【建設現場・工事用】作業日報フォーマット(Excel)

主に建設現場、工事現場のでの使用を想定した日報テンプレートです。現場作業が円滑に進んでいるか、一人当たりの稼働に無理はないかなどを確認するための項目を取り入れています。作業日報に関しての詳しい運用方法や書き方は以下の記事をご覧ください。
参考記事:
作業日報はどう書く?書き方・内容・例文やエクセルでのテンプレートを紹介

テンプレートをダウンロード

営業日報テンプレート(時間管理あり)

業務の開始時間や終了時間、各タスクごとの作業時間を記録することで、作業内容がより透明になります。これにより、自分自身や他のチームメンバーが業務の進捗状況を把握しやすくなります。

テンプレートをダウンロード

営業日報テンプレート(時間管理なし)

営業現場ごとに記録を作成する場合や繁雑な業務の中で時間管理を徹底することが難しい場合や事実や所感に重点をおいた日報の運用におすすめです。
現場単位の日報は営業活動終了時の記憶が鮮明な状態で記入することができます。

Excelテンプレートダウンロードはこちら

営業日報テンプレート(PDCA型)

営業活動を「計画 → 実行 → 振り返り → 改善」の流れで整理できる、PDCA型の日報テンプレートです。「明日の計画(Plan)」「本日の実行(Do)」「振り返り(Check)」「改善・共有(Action)」の4ステップに沿って記入することで、毎日の営業活動を自然に改善サイクルへつなげられます。上司コメント欄も備えており、フィードバックを通じた育成やチーム共有にも最適です。

テンプレートをダウンロードする

営業日報テンプレート チーム共有型(ナレッジ重視)

営業成果を数値で管理したい場合に効果的なのがこの形式です。「新規アポイント数」「商談件数」「受注件数」「受注金額」など、定量的な指標を日報に落とし込むことで、毎日の営業活動をKPIに直結させられます。メンバー自身の達成度を可視化できるだけでなく、上司や経営層にとっても進捗管理の資料として有効です。成果指標が明確になることで、個人のモチベーション向上にもつながり、組織全体での営業戦略改善に役立ちます。

テンプレートをダウンロードする

営業日報テンプレート KPI管理型(数値重視)

営業成果を数値で管理したい場合に効果的なのがこの形式です。「新規アポイント数」「商談件数」「受注件数」「受注金額」など、定量的な指標を日報に落とし込むことで、毎日の営業活動をKPIに直結させられます。メンバー自身の達成度を可視化できるだけでなく、上司や経営層にとっても進捗管理の資料として有効です。成果指標が明確になることで、個人のモチベーション向上にもつながり、組織全体での営業戦略改善に役立ちます。

テンプレートを使う

【不動産用】営業日報フォーマット(Excel)

商談・案内・反響対応など、不動産営業の1日の活動をまとめて管理できる日報テンプレートです。

「今日の活動内容」に顧客対応や成果を一括で記入でき、別欄の「振り返り」で課題や気づきを整理。

上司コメント欄も設けており、フィードバックを通じてチーム全体の改善にも活用できます。

営業現場で“3分で書ける”現実的な設計で、紙・Excel・日報アプリのどれにも対応しやすいフォーマットです。

参考記事:
離職を減らす!不動産営業マンを育成する営業日報の書き方

テンプレートを使う

【飲食店用】業務日報フォーマット(Excel)

飲食店を中心とする店舗管理を想定した日報です。複数のアルバイトや社員に協力してもらい運営することが多い店舗において、日報は日々のスタッフ間の連携を保つ重要なツールとして機能します。お客様からいただいたご意見や、混雑状況などを把握することで、より的確な店舗運営ができるようになります。

参考記事:
飲食店の日報の書き方とは?記載項目や売上拡大に向けた取り組み、活用事例を徹底解説

テンプレートを使う

【リモートワーク用】在宅勤務日報フォーマット(Excel)

在宅勤務やテレワークに対応した日報テンプレートです。勤務時間や業務内容、成果だけでなく、通信環境や体調なども記録できる構成になっています。離れて働くメンバーの状況を把握しやすく、チーム全体の生産性やコンディション管理に役立ちます。SlackやTeamsでの共有にも転用しやすいフォーマットです。

テンプレートのダウンロード

日報アプリ・ツールを利用するメリットとは

本記事ではExcelやWordを用いた形での日報をご紹介しましたが、これらのツールで日報を運用することは、本来の用途から離れていることに注意が必要です。より本格的に日報で成果を出したい、といった場合には日報アプリの利用を検討してみましょう。開発時点で日報としての利用を想定していたツールだけに、日報に特化した機能が豊富に搭載されていることが特徴の一つです。無料で試せるツールがほとんどなので、気になった場合はぜひ利用してみて下さい。

まとめ

日報は、日々の業務を振り返り、透明性を高め、生産性向上に貢献する重要なツールです。個々の目的や環境に応じて適切なフォーマットを選び、継続的な運用とフィードバックを通じて、個人の成長と組織全体のパフォーマンス向上を目指しましょう。また、より効率的な運用を目指す場合は、専用の日報アプリやツールの活用も検討すると良いでしょう。

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